インド都市再開発に採用された圧入工法
株式会社技研製作所は、インドのグジャラート州アーメダバード市で進行中の「カリカット(Kharicut)運河再整備プロジェクト」に自社の油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー™」を用いた圧入工法が採用されたことを発表しました。このプロジェクトは、全長80㎞にわたる運河の都市機能を再構築し、洪水対策や交通の円滑化、衛生環境の改善を目的としています。
プロジェクトの背景と目的
カリカット運河は英領インド時代に建設され、長年都市排水路として利用されてきました。しかし、急速な都市化により、洪水リスクや都市の交通渋滞、衛生問題などが顕在化。これを受けて、市は都市機能を強化するための取り組みを始めました。本プロジェクトの第一期工事では、水路の地下化と排水路の整備が行われ、洪水対策の基盤作りが進められました。
第二期工事では、水路上に新たに6車線の都市幹線道路を建設するため、合計約20㎞の土留め壁が必要となります。この工事において、サイレントパイラー™が使用され、鋼矢板連続壁による効率的な工法が採用されます。具体的には、60000枚の400㎜幅U形鋼矢板を圧入し構築する予定です。さらに、FSCPLが製造するボックスカルバートを組み合わせることで、取り扱いが容易で効率的な工程が採用されました。
技術的アプローチ
今回の採用は、FSCPLが計画段階から技研製作所の技術を取り入れた提案を進めた結果によります。今後も技研製作所は、現地市場の情報をリアルタイムで把握しながら、引き続き案件創出と技術の普及に努め、インドの持続可能な成長を支える基盤整備に貢献していく方針です。
このプロジェクトでは、サイレントパイラー™の無振動・無騒音施工が特徴であり、周辺環境への影響を最小限に抑えつつも迅速な工事作業が可能です。これにより、都市化が進むインドにおいても施工スペースに対する配慮が求められる現場での採用が期待されています。
工事概要
本工事は、2026年4月から始まり、2028年12月までの予定で、仮設レスな施工が行われます。主な工事内容は以下の通りです:
- - 工事名: Kharicut Canal Redevelopment Project Phase 2
- - 工事場所: アーメダバード、グジャラート州、インド
- - 発注者: アーメダバード市
- - 元請業者: Konkan Railway Corporation Limited とFuji Silvertech Concrete Private Limitedの共同企業体
- - 施工業者: Fuji Infrastructure Private Limited
- - 使用機材: サイレントパイラー™ F111(5台)、サイレントパイラー™ F101(1台)
- - 杭材型式・寸法: U形鋼矢板 約50000枚(400 ㎜幅、長さ10m)
結論
株式会社技研製作所は、圧入工法に基づく「サイレントパイラー™」を駆使し、より高い効率と環境負荷低減を実現することで、インドのインフラ整備に貢献しています。この技術が持つ独自の価値は、今後ますます重要性を増していくことでしょう。