天王寺動物園でのARガイドアプリ実証実験がスタート
株式会社空間コンピューティング研究所が、2025年12月26日から大阪市の天王寺動物園でARガイドアプリ「3.5次元ガイドBot」の実証実験を開始します。この実験は、大阪産業局の支援のもと行われ、先進的なAR技術のアプリケーションを検証することを目的としています。
1. AR技術の信頼性と事業性の確立
この実証実験の主な目標は、AR技術の安定性を確認し、そのビジネスとしての有効性を示すことです。具体的には、天王寺動物園のトラ舎前に固定したARコンテンツを利用し、GPSでは困難な屋外環境での高精度な表示の実現を目指します。これは、特定エリアにおけるAR体験を「ズレない」「消えない」ものにし、ユーザーに対して正確な情報を提供します。
たとえば、ショッピングモール内での店舗誘導や、イベント会場での詳しいルート案内が可能になります。さらには、商品の展示棚でのデジタル情報を正確に重ね合わせることにより、商品情報を効果的に提供できるため、購買意欲を高めることが期待されます。
2. 行動変容の測定
AR体験を通じてユーザーの行動変容を定量化することもこの実験の重要なポイントです。ARでトラに関する情報を提供するだけでなく、ユーザーが特定のイベントに参加することや、指定された場所にナビゲートされることによって、行動にどのように変化が見られるのかを測定します。AIチャットボットの使用状況やSNSでの共有数なども観察し、顧客の行動がどの程度変容するかをデータで捉えます。
3. 検証の具体的目的
実証実験では、以下の点を検証します:
- - 技術的な安定性の確認:屋外環境での超高精度VPSの安定性、アプリ操作の円滑さ。
- - 事業性の測定:アプリのダウンロード数、ユーザーの移動・滞在データ、エンゲージメントなど。
4. 実証実験の詳細
- - 実施期間:2025年12月26日〜2026年1月30日
- - 実施場所:天王寺動物園(大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108)
- - 実施主体:株式会社空間コンピューティング研究所
この実証実験は、大阪産業局主催の「IoT・ロボットビジネス実証実験支援プログラム」に基づいて行われます。
5. 3.5次元ガイドBotアプリの特徴
「3.5次元ガイドBot」は、独自開発のVPSを搭載しており、高精度なARコンテンツの設置及び運用を可能にしています。これにより、現場のスタッフが簡単に操作でき、キャラクターやデジタルコンテンツを現実世界にどのように配置できるか、体験価値を提供します。
さらに、AIチャットボット機能を活用し、インバウンド対応を自動化します。顧客が必要とする情報を手軽に取得でき、顧客サービスの向上にも寄与します。
6. SDK提供予定
2026年1月末には、このアプリのSDK(ソフトウェア開発キット)が提供される予定です。企業は、これを利用して自社の開発環境でオリジナルのARアプリを構築できるようになります。この機会に、次世代の顧客体験としてのAR技術を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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