近年、製造業におけるロボットの導入が活発化し、工程設計の複雑化が進んでいます。その一方で、ロボットを含む工程全体の問題が、試作や量産直前になって初めて露呈する事例が多発しています。この現象により、手戻りやスケジュール遅延といった事態が引き起こされ、最終的にはコスト爆発を招く恐れもあります。この問題にどう対処するかが、製造業の成否を分ける重要課題と言えるでしょう。
なぜ試作の段階で問題が見えないのか?
工程設計段階での検証不足や、実際の作業環境において動作確認ができないことが大きな要因です。設計時には「動くはず」と考えた部品やプロセスが、現場においてはうまく機能しないという事例が後を絶ちません。特に、ロボットが含まれる場合、可動範囲や作業者との干渉、搬送ラインなどの設計要素が複雑化し、事前に問題を特定することが難しくなります。
手戻りの背後に潜む見えないリスク
手戻りを引き起こす原因は、設計工程に潜む“見えないリスク”の見逃しにあります。工程間のつながりや作業の流れ、機械や作業者同士の干渉など、目に見えない問題が数多く存在し、それが設計段階で見過ごされてしまうことが多いのです。設計図面や仕様書だけからでは、このようなリスクを検知することは非常に困難であり、これらを如何に可視化するかがプロジェクトの成功を左右します。
ウェビナーのご紹介
今回のウェビナーでは、3DEXPERIENCEとDELMIAを活用して、工程設計における“見えないリスク”の可視化と検証手法をご紹介します。特に、複雑なロボットを含む生産ラインの設計や作業シミュレーションを、設計段階で現実に即して再現することで、手戻りを未然に防ぐための具体的な方法を実例と共に解説します。これは、製造プロセス全体の最適化に寄与する重要な手法です。
このセミナーは伊藤忠テクノソリューションズの主催で、株式会社オープンソース活用研究所とマジセミ株式会社の協力を得て開催されます。参加者の役に立つ情報を十分に提供し、業界における最前線の知識を身に付ける絶好の機会です。
今後、マジセミはさらに多くの有益なウェビナーを企画・開催していく予定です。過去のセミナー資料や、他の募集中のセミナーに関する詳細は、当社のウェブサイトからご確認ください。