鈴鹿サーキット、国際的サステナビリティ賞で評価される
鈴鹿サーキットが、国際的に権威のある「Sport Positive Awards 2025」のTransformation部門でファイナリストに選ばれました。この賞はスポーツ界におけるサステナビリティの取り組みを称えるもので、特に気候変動や生物多様性の危機に対し積極的に取り組む組織や個人が表彰されます。
スポーツ界のサステナビリティ
ホンダモビリティランド株式会社が運営する鈴鹿サーキットは、F1日本グランプリでのサステナビリティの取り組みが評価され、ファイナリストに選出されました。このアワードでは、世界中から100以上の団体や個人が各カテゴリーで名を連ねており、FIS(国際スキー連盟)やNBA、さらにはプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーなど、国際的に名の知れたスポーツ団体も含まれています。
鈴鹿サーキットの取り組み
鈴鹿サーキットは、2025年4月に開催されるF1日本グランプリでの取り組みが、特に評価されました。このイベントでは、場内のソーラーパネルによる自家発電を行い、パドックエリアではバイオ燃料の比率を100%に引き上げました。これにより、温室効果ガスの排出量をゼロに押さえることに成功しました。
また、分別回収を徹底し、埋め立て廃棄物もゼロに。また低炭素移動手段を拡充した結果、参加者の64.4%が環境に配慮した移動手段を利用しました。
社会課題解決の実証フィールド
鈴鹿サーキットは、F1日本グランプリを単なるレースイベントとしてではなく、社会課題解決の実証フィールドと位置づけ、企業や自治体と協力しています。再生可能エネルギーの供給にはテス・エンジニアリング株式会社とのパートナーシップも活用され、その成果は顕著です。さらに、飲料提供には再利用可能なアルミ製カップを採用し、環境負荷の軽減を図っています。
モータースポーツの未来
鈴鹿サーキットは、2022年から全てのモータースポーツイベントでCO2フリーの電力を使用し、2023年からは使い捨てプラスチックを完全に廃止しています。このように、鈴鹿サーキットは持続可能な未来を目指し、社会や環境の問題に積極的に取り組み続けます。
ホンダモビリティランドは、このサステナビリティ計画の中で、クリーンエネルギーの拡大や廃棄物削減、リサイクル促進を中心に、2030年までにカーボンニュートラルを実現することを目指しています。鈴鹿サーキットは、特に環境の持続可能性に対する決意を示すため、FIA環境認証プログラムで最高位の3つ星を取得しています。
地域と連携した取り組み
鈴鹿サーキットは、周辺地域との協力を強化し、地域住民をF1日本グランプリに招待したり、小学生とF1ドライバーの交流の場を設けたりしています。また、余剰食品の寄付も行っており、地域住民との共生を目指しています。
新たなパートナーシップ
今後、鈴鹿サーキットは持続可能な未来を共に築くパートナーを募集しています。再生可能エネルギーや資源循環、デジタルソリューション、ファン体験向上といった領域で共創できる企業と連携し、さらなるサステナビリティ向上に取り組む予定です。