村上龍歌うクジラ
2010-09-24 00:16:40
村上龍の最新作「歌うクジラ」がiPhoneでも登場!22世紀の冒険と音楽が融合
村上龍の最新作「歌うクジラ」がiPhone/iPod touchで読める!
村上龍氏の話題の新作小説「歌うクジラ」が、iPadのユーザーに加え、iPhoneやiPod touchでも楽しめるようになりました。販売価格は1,500円(税込)で、アプリ内で提供されています。これまでにない電子書籍の体験を提供する本作は、ただの物語としてだけでなく、音楽とアートを通じて新たな感覚をもたらす作品です。
22世紀を舞台にした物語
この小説は22世紀を舞台にした冒険の物語です。ストーリーは、2022年のクリスマスイブにハワイ沖で発見された、グレゴリオ聖歌を歌うザトウクジラに始まります。このクジラは1400年を超える年齢を持ち、その遺伝子が不老不死に関わることが判明します。この発見は「歌うクジラ」という名で知られる遺伝子の探求へとつながっていきます。
物語の主人公、アキラは、「新出島」と呼ばれる最下層区域で父から託された秘密情報を持ち、世の中を見に行こうとします。彼は、父が遺した不老不死の遺伝子「歌うクジラ」が記されたチップを体内に埋め込み、最高層に住む人物に届ける旅に出ます。彼の旅は、単軌鉄道、飛行自動車、水陸空三用無限軌道車、さらには宇宙エレベーターを利用し、様々な人々や謎に満ちた状況と出会いながら進行します。
人間の本質に迫る冒険
アキラは、記憶を再現する装置「メモリアック」との交信を通じて次第に他者の思いも感じ始め、自身の旅がもたらす意味に気づいていきます。彼が進む先で出会うのは、猛毒を分泌する若者や反乱子孫、その上100歳を超えてもなお冒険心旺盛な女性たちです。彼らとの交流を通じて、アキラは22世紀の理想社会の中に潜む現実や葛藤を目の当たりにします。
物語がクライマックスを迎える頃、アキラはついに目的の地にたどり着きますが、そこには想像を超える告白が待ち受けています。青く美しい地球を見下ろす宇宙空間で、彼の運命と最後の戦いが繰り広げられるのです。
本作の魅力
「歌うクジラ」は、音楽家の坂本龍一氏が手がけた壮大な音楽と、アートワークが見事に融合した作品です。単にページをめくるのではなく、美しいアニメーションで視覚的にも楽しませてくれる革新的な電子書籍です。巻末にはアートワークを担当した篠原潤氏による制作過程を描いたアート集も収録されており、作家の意図をより深く理解する手助けになります。
著者の村上龍氏は、1976年にデビューし、その後多くの名作を世に送り出してきた作家であり、最新技術を駆使した新しい表現方法を探求し続けています。彼の作品は常に人間の本質に迫るテーマを扱っており、新作である「歌うクジラ」もその例に漏れません。彼のフィクションの中の現実感あふれる描写と、深いメッセージが交錯する本作は、決して見逃せない逸品となっています。
新感覚の電子書籍「歌うクジラ」。その冒険の旅と深遠なテーマを、是非体験してみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
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株式会社グリオ
- 住所
- 上祖師谷6-24-22
- 電話番号
-
090-7199-7384