中古品と断捨離事情
2025-12-18 10:19:30

中古品と断捨離の実態調査から見えた消費者の意識変化

中古品と断捨離の実態調査から見えた消費者の意識変化



リセールバリュー総合研究所は、全国の男女604人を対象に、「中古品・断捨離に関する意識調査」を実施しました。この調査は、物価高やサステナブル消費が注目される現在において、生活者が中古品をどのように活用しているかを探るものです。特に、購入理由や売却行動、サブスクリプションサービスの見直し、新たな趣味の発見について、多面的に分析しています。

断捨離への姿勢は二分化



調査結果によると、断捨離を実施する「する派」と「しない派」が明確に分かれ、約半数の人々が断捨離を行っていないことが明らかになりました。具体的には、48.7%が年末の断捨離予定がないと回答し、物を手放すことに消極的な姿勢が見られます。

一方で、断捨離を行おうとしている51.3%の回答者の中で、最も手放したいアイテムとして挙げられたのはファッション関連のアイテムで、50.6%が衣類や靴、小物を検討していることがわかりました。これは、使わなくなりがちなアイテムを中心に、スペースを見直す意識が強いことを反映しています。

中古品購入の背景



次に、中古品の購入についての分析です。今年、特に購入された中古品のジャンルとしては、「ファッション」が41.5%、次いで「ゲーム・ホビー」が40.5%と、実用品よりも趣味性の高いカテゴリが優位を占めています。これからもわかるように、中古品は単なる節約手段ではなく、興味を広げる手段としても珍しくありません。

また、中古品を選ぶ主な理由は「新品より価格が安い」という点で、60.5%がこの理由を挙げており、次いで「掘り出し物・レアアイテムが見つかるから」が31.4%を占めています。このことは、コストパフォーマンスを重視する消費者が多いことを示しています。

サブスクリプションサービスに対する意識



サブスクリプションサービスの現状についても調査が行われましたが、驚くべきことに、実際に加入していない人が44.5%を占め、退会を検討している人も23.4%にとどまりました。このことから、多くの生活者が必要最小限のサービスのみを利用していることが浮き彫りとなりました。

中古品売却の選択肢



中古品の売却に関する調査も行われました。結果として最も多かった回答は「売却は考えていない」というもので、40.4%がその意向を示しました。中古品を「売る」ことが必ずしも一般的な行動として定着していないことがわかります。売却意向がある人の中では、「フリマアプリ」や「総合リサイクルショップ」が人気で、どちらも選択肢として挙げられています。

リセールバリューの意識



物価高の影響を受け、リセールバリューを意識する機会が増えているかどうかの調査では、全体で24.0%が意識が高まったと回答しました。しかし、10代の若年層の41.7%がリセールバリューを意識しているという結果が、年代による意識の差を浮き彫りにしています。

新しい趣味の発見



最後に、中古品で新たに始めてみたい趣味についての傾向も興味深いものでした。男性からは「楽器」、女性からは「手芸」が最も多く挙げられました。この結果からは、男女それぞれの興味の違いが明らかになり、生活に密着した趣味が好まれていることが伺えます。

結論



この調査を通じて、生活者が中古購入や断捨離に対して持つ意識が多様であることが明らかになりました。消費者は節約だけでなく趣味や独自の価値観を重視し、新しい生活様式に適応しようとしています。今後もこれらの意識の変化を留意し、新たな市場動向を見守っていく必要があるでしょう。

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