EnFi、15億円のFoF「EnFiグローバルゲームファンド」を設立
ゲーム産業の未来を見据えるEnFiが、総額約15億円を投じた新しいファンド、「EnFiグローバルゲームファンド」の設立を発表しました。これにより、同社はゲーム特化型ベンチャーキャピタルファンドへの投資を本格的に開始します。
EnFiの背景
EnFiは、2021年に垣屋美智子氏が設立したファンド運営会社であり、その創設者はソニー・コンピュータエンタテインメントにおいてプレイステーションに関する開発やマーケティングに関与した経験を持っています。これらの豊富な業界経験を活かし、同社は初号ファンドである「EnFiグローバルイノベーティブテクノロジーファンド」を設立し、国外のゲーム特化型ファンドへの投資を行い、日本における「ゲーム投資」の概念を先駆けて確立しました。
この2号ファンドには、フィンランドのゲーム特化型ファンドであるSisu Game VenturesのChairmanであるPaul Bragiel氏がメンターとして加わり、海外のゲーム投資トレンドの把握とネットワーク構築が強化されます。
EnFiグローバルゲームファンドの特徴
新設されたEnFiグローバルゲームファンドは、ファンドオブファンズ(FoF)という構造を採用し、さまざまなゲーム特化型VCファンドへの投資を実施します。この活動を通じて、テクノロジーの進化とゲーム業界の成長を支援し、加えてGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)も注目するM&Aの恩恵を受けることを目指しています。特に、海外の大手IT企業やゲーム企業との合同投資によって、全球的な視点からゲーム市場にアクセスできるメリットがあります。
ゲーム業界への注目
近年、ゲーム業界はエンターテインメントの中でも最大の市場となっており、メタバースやWeb3といった新たな領域も誕生しています。EnFiが設立した初号ファンド以降、この流れは更に加速しており、世界ではGAFAMを含む企業によるM&Aが相次いでいます。これに伴い、ゲーム特化型VC投資も盛んに行われており、様々な新概念を持つゲームファンドの設立が注目されています。
しかし、業界の変化は迅速であり、開発環境やアプローチの多様性が求められる中で、成功する手法も未知数であるため、多くのスタートアップ企業が注目される状況です。
垣屋美智子からのコメント
EnFiは「Entertainment x Financial」の理念に基づき、エンターテインメント事業の支援を継続しています。私自身、2000年代から多くのゲームスタートアップに関わってきましたが、彼らが持つ技術やビジネスモデルの独創性には常に驚かされてきました。現在、日本において「ゲーム投資」は徐々に認知されつつありますが、依然として海外市場におけるハードルは高いと感じています。
そこで今回のファンド設立は、国内におけるゲーム投資を推進する新たな挑戦であるともいえます。EnFiグローバルゲームファンドを通じて、ゲームポートフォリオの成長を享受するとともに、エンターテインメント業界に新たな視点をもたらすことができると確信しています。
ファンドの概要
- - ファンド名: EnFiグローバルゲームファンド
- - 運用期間: 10年(延長可能)
- - 営業者: EnFi株式会社
- - 募集期間: 2024年まで(目標額到達次第終了)
- - 投資対象: ゲーム特化型VCファンド
EnFi株式会社について
EnFi株式会社は、「Entertainment x Financial」のコンセプトを持ち、エンターテインメント関連事業の支援を続けており、国内外の投資を通して新たな価値を創造しています。