Japan Smart Chainが福岡と東京で新たな幕開けのイベントを開催
2023年、AltX Research株式会社は「Japan Smart Chain」(JSC)のテストネットとMizuhikiスイートのデモ公開イベントを福岡と東京で開催しました。これらのイベントは、Web3アプリケーション開発に関心のあるエンジニアや企業の新規事業担当者を対象に行われ、どちらの会場も事前登録者数を大きく上回る参加者が集まりました。最終的には、両会合で110名以上の出席者を迎え、熱心な議論とインサイトが交わされる二夜となりました。
イベントの目的と概要
AltX Researchの代表取締役、金井 玄が冒頭にJSCの概要を説明しました。金井氏は、日本におけるバリデータインフラの制約がブロックチェーンの活用を妨げる現状に言及しつつ、「信頼、柔軟性、インクルージョンに基づいた新たなデジタルエコシステムを構築する」というJSCの使命を伝えました。そして、テストネットの公開を共に祝うことを出席者に呼びかけました。
テストネット「Kaigan」のデモ
続いて、AltX Researchのチーフアーキテクトであるジェフ・ウェントワースが登壇し、テストネット「Kaigan」について紹介しました。JSCはEthereumと完全な互換性を持ちながら、パーミッションドで日本主権を維持することで高いガバナンスを実現することができるという点が強調されました。長期的な国や企業の運用に耐える設計で、低コストかつ高速処理を実現するスケーラビリティについても詳しく解説され、実際にテストネットにアクセスするデモが披露されました。
Mizuhikiスイートの魅力
次に、Mizuhikiスイートについての説明があり、AltX Researchのシニアプロダクトマネージャー、寺西 正樹が進行しました。事前アンケートの結果を引用し、Web3開発での主要な課題として「セキュリティ・本人確認」「規制コンプライアンス」「UX/オンボーディング」を挙げました。特に本人確認の重要性について自らの経験から語り、Mizuhikiスイートがそれにどう対処するのかを深掘りしました。具体的なユースケースを用いて、現行の課題とMizuhikiによる革新的な解決策を示しました。
参加者の声とデモ体験
デモでは、実際にMizuhikiアイデンティティの構想を示し、マイナンバーカードを用いた本人確認が迅速に行える方法が紹介されました。これにより、法令に準拠したデジタルサービスの実現が可能になることが伝えられ、参加者はその効果を目の当たりにしました。さらに、各企業からの講演も行われ、実際の取り組みを共有することで、参加者間の交流も促進されました。
結びに向けて
最後に、AltX Researchのビジネス開発責任者である鈴木 丈浩氏が、JSCのビジョンパートナー制度について紹介しました。社会実装を目指す仲間として12社が参画し、今後の支援およびユースケースの創出に向けた取り組みについても語られました。
福岡や東京でのイベントを通じて、参加者はMizuhikiスイートやテストネットに対するフィードバックを行い、Web3の発展に向けた期待感を共有しました。JSCと共に挑戦を続けることが、次世代のデジタル社会の基盤を築くための一歩となるでしょう。これからも、皆様のご意見をお待ちしております。