音楽ファンの消費行動
2019-04-17 10:01:13
音楽ファンの新たな消費行動を知る!ボードウォークとドリームインキュベータの共同調査
新たな時代の音楽ファン、ファン活者とは
最近の音楽シーンにおいて、特定のアーティストのライブに熱心に参加するファンを指して「ファン活者」が注目を集めています。この言葉はボードウォークとドリームインキュベータが共同で実施した調査によって定義されたもので、音楽に対する消費行動やSNS利用の傾向が明らかにされています。
調査概要
調査は2018年12月に行われ、対象者は6,183人で構成されています。この調査にはticket boardの会員5,981人と、一般からのモニター202人が含まれています。性別比は男性20%、女性80%という結果が出ました。調査期間は12月14日から24日までの11日間にわたりました。
音楽ファンの消費行動
調査結果によると、ファン活者たちは年間で平均10万円以上を音楽イベントに消費しています。その内訳は、チケット購入が7万円、グッズ購入が3.7万円に及びます。この数字は一般のモニターと比べて圧倒的に高いことがわかります。
さらに、ファン活者はアーティストの推奨を受けて実際に商品を購入する傾向が強く、約45.8%がアーティストの好みに影響を受けやすいと回答しています。このことから、音楽に対する情熱が単にライブ参加に留まらず、周囲への影響力を持つことが見えてきます。
SNS利用とその影響力
ファン活者は特にSNSを活発に利用しており、ライブ参加後には平均して約5割がその体験をSNSで発信します。これにより、彼らは感動体験を共有し、コミュニティを築くことができる影響力を持つ層であるといえます。この発信によって、ほかのファンとのつながりを深めたり情報交換を行うことが可能になっています。
消費行動の特徴
ファン活者は一般モニターと比較して、商品の価格よりも自分の評価を重視する傾向があり、42.8%が「値段が高くても気に入れば購入する」と答えています。そのため、彼らは自身の価値基準に基づいた積極的な消費行動を取っていることがわかります。また、商品やサービスの選定については厳しい見極めを行うため、ブランドの価値を認めつつも、自分の好みや機能性を重視する姿勢が強いとされています。
音楽業界への影響
ボードウォークはこのファン活者のトレンドを捉え、音楽イベントのデジタル化を進めるなど、業界の変革を目指しています。ticket boardは、790万人以上の会員を抱える国内最大の電子チケットサービスとして、様々なイベントで舞台が提供されており、特に大規模公演のオール電子化を実現しています。
これらの調査結果は、音楽ファンがどう変わりつつあるのか、そしてその消費行動や発信力がどのように業界に影響を与えるのかを示唆しています。今後の音楽シーンにおけるファン活者の存在は、さらに重要な位置を占めることになるでしょう。私たちは、これからも新たな音楽ファンの動向を注視していく必要があります。
会社情報
- 会社名
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株式会社ボードウォーク
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷3丁目27-11祐真ビル本館4階
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