阪急阪神不動産株式会社は、持続可能な社会の実現を目指し、分譲マンションブランド〈ジオ〉において、生物多様性の保全に向けた新たなビジョン「Minna ikimono Action(みんな いきもの アクション)」を策定しました。この発表は2023年6月9日に行われ、今後の環境保全への具体的な取り組みを示すものです。
「Minna ikimono」は、すべての人と生き物が共生できる未来を描いた言葉です。このビジョンには、都市生活の中で自然を感じることができる空間を創出する意図が込められています。また「Action」という言葉には、実践的な行動を通じて共生を実現していくという決意が表されています。
このビジョンを実現するために、阪急阪神不動産は、以下の5つの方針に基づいて具体的な計画を推進します。
1.
景観:地域の四季折々の風景と調和した美しい景観の創造。
2.
気候:快適な気候環境の整備と、自然の力を活かした住環境の実現。
3.
色彩:色彩を通じて生態系と人を結ぶ空間デザインの追求。
4.
動線:自然に囲まれた動線を整備し、人と生き物の暮らしを豊かに。
5.
生息環境:安心していきものと共存できる環境を育む。
これらの方針は、相互に連携し合うことで、人と生き物が豊かに共生できる環境の創造を目指します。具体的な取り組みは、東京都杉並区で建設中の「ジオ荻窪」において、特に4つのガーデンにこれらの理念を具現化することから始まります。このプロジェクトは、実際の居住空間にどのように自然を取り入れるかを模索する重要なステップです。
さらに、「ジオ荻窪」では、自然との共生を目指すための「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」を初めて取得しました。これは、生物多様性保全の基準を満たした物件に与えられるもので、住環境が人と生き物の双方にとって快適であることを証明するものです。
また、阪急阪神不動産は「30by30アライアンス」にも参加しています。これは2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全することを目指す重要な取り組みです。このアライアンスには、様々な企業や自治体が参加しており、共通の目標に向かって連携しています。
このように、阪急阪神不動産の「Minna ikimono Action」は、単なるビジョンにとどまらず、実際の生活空間に具体的な影響をもたらす計画として進められています。今後の取り組みがどのような成果を生むのか、注目が集まります。公式の特設ホームページでは、さらなる詳細な情報や進捗状況を随時発信していますので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。