ドローンの新時代を支える気象情報サービス
空の産業革命と呼ばれるドローンは、さまざまな分野での利用が期待されていますが、その運用において重要な課題が天候の影響です。雨や強風の中でのドローンの飛行は、機器の故障や事故の原因となる可能性があり、正確な気象予報が必要不可欠です。
気象情報の必要性
一般的な天気予報は広範囲のデータを提供しますが、ドローンが通常飛行する150メートル以下の高度における詳細な気象情報は不足しています。この不足を解消するため、Queen Bee and Droneは、ドローン専用の気象情報サービスを提供することになりました。
フライトミッションの責任者は、「パイロットが求めるデータは、特定の時間の風速ではなく、最も風が穏やかになる時間帯を知ること」と述べており、これによって撮影現場での待機時間が削減されると期待されています。
気象海洋コンサルタントとの提携
この新サービスは、長年にわたり海象や気象情報の提供を行ってきた株式会社気象海洋コンサルタントと連携しています。同社は、気象庁からのデータを基に、細かな地形データで補正し、局所的な風速データを解析する技術を持っています。
同社の馬場社長は、「ドローン運用向けの気象情報を地形データに基づいて提供するのは国内初の試み」とし、同サービスへの期待を寄せています。
提供される情報の種類
今回のサービスでは、以下のような気象情報が提供されます:
1.
長期計画用気象情報(10日先まで)
6時間毎に10日先の風および降水情報を知ることができ、全世界を対象とした情報提供です。
2.
短期計画用気象情報(3日先まで)
3時間毎、3日先までの情報が得られ、日本全国をカバーします。
3.
ローカル気象情報(当日)
20分毎の局地解析情報を提供し、特に関東と東海地方での詳細データを扱います。
このように、各時間帯ごとの詳細な情報提供が行われるため、ドローンオペレーターは計画的に飛行が可能になります。
サービス実施の範囲と展望
初期段階では静岡県を中心に、東海地区から運用を開始し、徐々に全国へとサービスを拡大する計画です。さまざまな分野のドローン事業者に向けた幅広いサービスが提供されることが期待されています。
この取り組みを通じて、ドローン業界のさらなる発展と安全運行の促進が図られるでしょう。
問い合わせ先
気象情報サービスに関する詳細は、以下の連絡先で入手できます。
株式会社Queen Bee and Drone
住所: 静岡市葵区紺屋町17番地の1葵タワー14F
担当: 紅林
電話: 054-260-5980
Eメール:
[email protected]