能登高校でのアートワークショップ
株式会社ポーラ・オルビスホールディングスにより、能登高校で中高生を対象としたアートワークショップが開催されました。これは能登半島地震の復興支援活動の一環として行われたもので、令和5年11月29日(土)に実施されました。
開催の背景
2024年に発生した能登半島地震は地域に深刻な影響を及ぼし、その復興には多くの課題が残されています。そのため、芸術と文化を通じて継続的な支援は必要不可欠です。今回のワークショップは、能登地域の中高生に創造的な体験を提供することによって、未来への希望や意欲を育むことを目指しています。
ワークショップの内容
ワークショップのスタートは、西島雄志氏による自身の体験談を交えたレクチャーでした。西島氏は、アートの魅力とその重要性について生徒たちに語りかけました。彼の話を聞きながら、生徒たちはこれから始まる制作活動への期待を膨らませていきます。
次に、座学では物体の重力と支持に関する理論が取り上げられ、骨の構造を利用して「重力に抗って立つ」ことの難しさを実感させる内容が展開されました。
その後、いよいよ制作の時間が訪れました。生徒たちはワイヤーとペンチを手に取り、各自のアイデアを基に作品制作を開始します。集中した雰囲気の中、それぞれの作品が徐々に形を成していきました。
西島氏の個別サポート
西島氏は制作中、参加者の周りを回りながら、個別にアドバイスを行いました。生徒たちは試行錯誤を重ね、自分の創造力を存分に発揮し、作品を完成させることができました。
作品が出来上がると、彼らは成果を発表しました。その際、西島氏は「上手く作ることが全てではない。プロセスで得られた気づきこそが大切だ」と強調しました。彼の評価は具体的な言葉でなされ、生徒たちの個性や創造性を称賛しました。
参加者の反応
ワークショップ終了後、生徒たちは自分が創り上げたものに対して充実感に満ちた表情を浮かべていました。自分たちのアートを通じてたくさんのことを学び、今後の創作活動にも好影響を与えることが期待されます。
主催者のメッセージ
今回のアートワークショップを通じて、能登地域の生徒たちの意欲や集中力に触れることができ、大変感動しました。創造することの楽しさが伝わっていたら幸いです。ここから先も、芸術や文化を通じて能登の復興に寄与していきたいと思っています。
講師プロフィール
西島雄志氏は1995年に東京芸術大学大学院を修了後、神話を題材にした動物の作品を制作。特に渦状に巻いた銅線を使用した彫刻やインスタレーションで注目されています。2021年に群馬に拠点を移してからは、gallery newrollを開設し、2023年にはポーラ ミュージアム アネックスでの個展も開催しました。
結論
能登高校で行われたこのアートワークショップは、地域の中高生にとって創造性を育む貴重な機会となりました。生徒たちの成長と、地域復興への意識が高まることを願っています。