ワンキャリア、新たに出資した理由と今後の展開
株式会社ワンキャリアが、AI学生就活プラットフォーム「CAMPUS REACH」を運営する株式会社ライトローズに出資した。これは、双方の企業が持つビジョンを基にした事業連携の第一歩である。両社は、学生と企業のミスマッチを解消し、理想的な出会いをサポートする方向で協働することを目指している。
1. 出資の背景
ワンキャリアは「人の数だけ、キャリアをつくる。」という企業のミッションを掲げている。その実現に向けて、学生や求職者、企業向けに、仕事選びに関するデータを提供する「キャリアデータプラットフォーム事業」を展開している。この背景のもと、事業シナジーのある企業への出資は重要な戦略の一環と考えられ、今回のライトローズ社への出資が行われた。
一方、ライトローズ社自体も「ITで全国の学生生活から日本をDX」というミッションを掲げ、大学生の生活を支援するために様々なアプリを開発している。「CAMPUS REACH」はその一環として、学生と企業をつなぐ役割を担うプロダクトだ。
2. 期待される効果
今回の出資により、両社は持つデータを活用したサービス提供や、共同でのユーザー獲得施策を推進する見込みだ。具体的には、キャリアデータとアプリ機能を融合させ、新しい価値を提供することが期待される。このようなデータ活用による相乗効果は、学生が自身のキャリアをより理解し、選びやすくするための重要な要素になるだろう。
3. 今後の事業提携に向けて
ワンキャリアは、スタートアップ企業への出資や事業提携を積極的に行っていく方針を立てており、既存のミッションに沿った企業に対してもオープンな姿勢を示している。興味がある経営者にはぜひ相談してほしいと呼びかけている。
4. 経営者のメッセージ
ワンキャリアの代表取締役社長、宮下尚之氏は、ライトローズの谷内社長に感謝の意を示し、両社のミッションが一致していることに触れ、「この機会を通じて、サービス面や新規ユーザーの獲得において連携を深めていきたい」と話している。
一方、ライトローズの谷内氏も、今後の連携に期待を寄せ、若い世代のキャリア支援に向けての取り組みを強化していく考えを述べている。
5. 会社概要
ワンキャリアは、2015年に設立され、東京都渋谷区を本社とする。主に大学生向け新卒採用や求職者向け中途採用メディアを展開している一方、ライトローズは、2022年に設立された新興企業で、学生のキャリア志向向上を目指して幅広いサービスを展開中だ。
まとめ
今回のワンキャリアとライトローズの出資提携は、就職活動のデジタル化が進む中で、学生と企業の新たな関係を築くことを目的としており、互いのサービスやデータを用いて新しい可能性を生み出す期待が高まる。今後の動きに注目したい。