新たな教育モデル「6つの資本フレームワーク」の概要
新潟県妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校(以下、i-nac)は、持続可能な社会の実現を目指し、新たな教育モデル「6つの資本フレームワーク」を導入しました。このモデルは、教育現場からネイチャーポジティブ社会を育むための基本的な枠組みとして機能します。ここでは、その内容を詳しく探っていきましょう。
6つの資本
このフレームワークは、以下の6つの資本に基づいて構成されています:
1.
人的資本(Human Capital)
専門的知識や技術の習得を通じて、個人の能力を向上させることに注力します。
2.
心理的資本(Psychological Capital)
自信や前向きな心の状態を育成し、学びへの意欲と挑戦への姿勢を強化します。
3.
社会関係資本(Social Capital)
仲間や地域との信頼関係を深め、「つながり」を大切にします。
4.
構造的資本(Structural Capital)
道具やルールを使って、学習環境を最適化し、より良い成果を追求します。
5.
自然関係資本(Nature Relational Capital)
自然との関係性を深めることによって、世界や自分自身の見方を広げます。
6.
自然資本(Natural Capital)
自然環境を保護・育成する視点を持ち、持続可能な開発を促進します。
教育の実践
i-nacでは、2025年4月14日からこの「6つの資本フレームワーク」を教育カリキュラムに組み込み、学生に対する指導に活用します。このフレームワークでは、学生がフィールドワークなどの経験から自らの学びを振り返り、整理することができるようになります。これにより、学びが単なる知識の吸収ではなく、自己成長のプロセスとして捉えられるようになるのです。
例えば、プロジェクトベースの経験学習を通じて、学生は「6つの資本フレームワーク」を利用して自身の学びを可視化し、その成果を具体的に言語化します。これにより、自らの成長を客観的に評価し、今後の学びに活かすことが可能となります。
今後の展開
i-nacは、今後このフレームワークをさらなる教育機関や企業研修に展開し、地域社会に貢献する人材の育成を拡大していく計画を立てています。教育を受けた学生たちが、持続可能な社会の実現に向けた新たなリーダーとして活躍することが期待されています。
NSGグループについて
i-nacは、NSGグループに属しており、このグループは教育だけでなく、医療、スポーツ、ICTなど様々な分野で事業を展開しています。それぞれの地域を活性化し、「人」「安心」「仕事」「魅力」をキーワードにしたプロジェクトを推進しています。教育の質の向上と地域の豊かさが、密接に結びついているという理念のもと、i-nacの新しい教育モデルは形成されました。
参考情報
■ 公式ウェブサイト