HYBEが過去最高の第1四半期を達成、アーティストのワールドツアーが奏功

HYBE、驚異的な成長を見せる第1四半期の決算

HYBEは2025年第1四半期の連結決算を発表し、売上高が過去最高の5,006億ウォン（約4,980万円）を記録した。これは前年同期比で39%の増加を示しており、売上と営業利益はそれぞれ50%の増加を達成したことからも、同社の成長力が伺える。

通常、音楽業界では第1四半期はアーティストたちが充電期間に入るため、新作のリリースが少ない時期として知られている。しかし、今年はBTSのJ-HOPEやSEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、BOYNEXTDOORといった若いアーティストたちがワールドツアーを行い、甘い結果を導いた。特に公演部門の売上高は前年同期比で3倍に跳ね上がり、1,421億ウォンに達した。

売上高の内訳と成長要因

HYBEの売上構成は、アーティストによるアルバムや公演収入が主体となっている。これらの直接参加型の売上高は全体の62%を占めており、特にアルバム部門はわずかに減少したものの、公演部門が顕著な成長を見せた。加えて、MD（マーチャンダイズ）やコンテンツ売上も堅調であり、ファンクラブの収入も全体の38%を占めている。

特に注目すべきは、MDおよびライセンシング部門で、約600億ウォンから1,200億ウォンに増加した点だ。これには、各アーティストの知的財産を活用したキャラクター商品の人気が大いに貢献している。例えば、SEVENTEENの「MINITEEN」やTOMORROW X TOGETHERの「PPULBATU」といった商品は世界中のファンから愛されている。

今後の活動計画

第2四半期の見通しも明るく、HYBE MUSIC GROUP所属の多くのアーティストたちが新しいアルバムリリースとともに活動を再開する予定だ。特に注目されるのは、BTSメンバーのJINが5月16日にセカンドソロアルバム「Echo」でカムバックすること。また、SEVENTEENはデビュー10周年を祝う完全体アルバムを5月26日に発表予定である。

さらに、ENHYPENはコーチェラフェスティバルでの圧倒的なパフォーマンスを経て、6月に新アルバムをリリースする見込みだ。LE SSERAFIMは、初のワールドツアー「EASY CRAZY HOT」を通じてファンとの交流を深める計画を立てている。BOYNEXTDOORは新たなミニアルバム「No Genre」を通じて、さらなるキャリアの飛躍を目指している。

新人アーティストの登場

同時に、HYBEからは新たなアーティストの登場も予定されている。J-POPの新人ボーイズグループ「aoen」が、6月11日にデビューシングル「青い太陽」をリリースする予定で、すでにSNSでも話題を呼んでいる。彼らは、わかりやすいポジティブなメッセージと独自のビジュアルでファンを魅了することが期待されている。

HYBEは、「We believe in music」という理念のもと、音楽産業の新たなビジネスモデルを提案し続けている。未来に向けて、同社は音楽、プラットフォーム、テクノロジー基盤を中心に、新しいエンターテインメントの可能性を探求していく。HYBEが2024年に発表予定の「HYBE 2.0」など、今後のさらなる展開に注目が集まる。

このように、HYBEの過去最高の内容からも、その成長と可能性は今後の音楽業界に大きな影響を与えることが予想される。ファンとのつながりを大切にし、新しい価値を創造し続けるHYBEに期待が寄せられる。

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