日本オムニチャネル協会の設立について
2020年3月13日、日本オムニチャネル協会が東京都渋谷区で設立されました。この協会の設立は、急速に進化するデジタル社会における顧客体験の変化に対応するための重要な一歩であり、特に新型コロナウィルスの影響を受けた企業にとっては、極めて重要な役割を果たすことが期待されています。
デジタル化の背景
最近では、スマートフォンやSNSの普及によって、消費者はいつでもどこでも自分に合った体験を求めるようになっています。従来のリテールモデルだけではこのようなニーズに応えるのが難しくなってきました。特に、ネットと実店舗を効果的に組み合わせたオムニチャネルの重要性が増しています。これにより、企業は顧客との新しい関係を築くことが可能となります。
協会設立の目的
日本オムニチャネル協会は、オムニチャネルの実現に向けて、事業会社やシステム会社と連携しながら日本市場の活性化を目指しています。特に、協会は初年度に限り店舗を持つ事業会社向けに無料プランを用意し、デジタルシフトをサポートするさまざまな取り組みを行う予定です。このようにして、企業が直面するデジタル化の課題を乗り越える手助けをしていきます。
協会の活動内容
協会は以下のような主な活動を行う予定です。
- - 経営層向けセミナー:企業間の交流を促進するためのセミナーを実施。
- - 実務者向け研修:デジタル人材の育成に向けた実務者向け研修。
- - 部会や分科会の運営:業務ごとの知識を体系化し、レポート化するための部会を運営。
- - オムニチャネル白書の刊行:最新の情報や事例をまとめた白書を発行し、業界のリーダーシップを発信する。
本協会は、会員を募集しており、詳細は公式ホームページで確認できます。
協会の構成
協会の会長は、デジタルシフトウェーブの鈴木康弘氏が就任。また、協会の専務理事には、ecbeingの林雅也氏が選ばれています。様々な企業から集まり構成されたアドバイザリーボードや推進ボードには、各業界で著名な専門家が名を連ねており、協会の方向性をサポートしています。
企業からの支援
新型コロナウィルスの影響に対抗するため、協会には多くの賛同企業が参加しており、以下のような支援を提供しています:
- - リモートワークの無料相談
- - ECやライブコマース短期立上支援
- - LINE活用支援やソーシャルログインサービスの無償提供
これらの取り組みにより、協会は会員企業のデジタルシフトを後押ししていきます。今後もますます深化していくオムニチャネル戦略において、日本オムニチャネル協会は確実にその一翼を担う存在となるでしょう。多くの方々がこの取り組みに参加し、より良い未来を共に築いていくことを期待しています。