テクトロニクスの新たなプローブ、TAP1500L型の登場
テクトロニクスが発表したTAP1500L型アクティブ・シングルエンド・プローブは、業界初となる7mのプローブ・ケーブルを搭載した製品です。この新プローブは、従来のモデルに比べて5.7m長いケーブルを提供しており、エンジニアたちが求める柔軟性と安全性を実現しています。特に、フライング・プローブ・テスタを使用するエンドユーザーやメーカーにおいて、その利便性が際立っています。
この新型プローブは、テクトロニクスが持つ先進的なプロービング技術の成果を基にしており、光アイソレーションによってコモン・モード干渉を実質的に排除できる機能を搭載しています。これにより、高速設計における正確な信号の取得が可能になり、エンジニアがより効果的にテストを実施できる環境が整えられました。
主な特徴
- - 長いケーブル長: TAP1500L型は、7mのケーブルにより、プローブを使用する際の利便性が大幅に向上しました。フライング・プローブ・テスタ使用時にも、DUTをオシロスコープから離す際に役立ち、ケーブルの長さが選択肢を広げます。
- - 優れた電気的性能: 1.5GHz以上の帯域幅、267ps未満の立ち上がり時間、1pF以下の入力容量を確保しており、高速デジタル・システム設計においても信号を正確にキャッチします。
- - 多様性のある接続性能: コンパクトなプローブ・ヘッドは、狭いスペースでも使用可能であり、被試験デバイスへの接続も柔軟に対応します。
- - シームレスな統合: TekVPI™プローブ・インタフェースにより、オシロスコープへの直接接続が可能で、直感的なユーザーエクスペリエンスを提供します。
テクトロニクスのプローブ・プロダクト・マネージャーであるアンドリュー・マンフォード氏は、「TAP1500L型は、エンジニアが自由に動ける環境を提供するために特別に設計されています。オシロスコープを常に近くに置くことができない状況にも対応しており、自動ポジショニング機能を持つフライング・プローブ・テスタの使用に最適です。」と述べています。
使用用途
TAP1500L型は、高速デジタル・システム設計、コンポーネント特性評価、製造エンジニアリング、教育研究など多岐にわたる分野で利用可能です。このプローブは、最大16Vの電圧振幅の信号測定を必要とする多くのアプリケーションに対応しており、使い方の幅も広がります。
製品価格は、TAP1500L型アクティブ・シングルエンド・プローブが1,230,000円(税抜き)となっており、テクトロニクスのウェブサイトには詳細なデータシートやテスト・ソリューションが掲載されています。
テクトロニクスは、テストと計測技術の革新において75年以上の歴史を誇る企業であり、ユーザーのニーズに応える製品開発を続けています。最新情報は公式SNSやウェブサイトで確認できます。