岡山大学の脱炭素挑戦
2025-08-13 02:34:32

岡山大学が取り組むCO₂排出量の可視化と地域企業連携の新プロジェクト

岡山大学が推進する地域企業との最新CO₂削減プロジェクト



国立大学法人岡山大学は、2025年に向けて地域企業と連携し、CO₂排出量の可視化に挑む新たな取り組みを始めました。このプロジェクトは、岡山商工会議所とのパートナーシップを結んだもので、学生たちが地域企業の製品やサービスのカーボンフットプリントを算定し、実践的な脱炭素支援を行うことを目的としています。

2025年7月7日、岡山商工会議所で開催されたキックオフワークショップには、岡山大学の天王寺谷ゼミの学生16人と職員2人が参加しました。参加者たちは、カーボンフットプリント(CFP)の算定に関する経済産業省や環境省のガイドラインを基に、具体的なアプローチを学びました。この取り組みは、岡山県商工会連合会との協力の下、令和5年度から始まったものです。

初回のワークショップでは、岡山大学研究・イノベーション共創機構の舩倉副本部長が中小企業におけるカーボンニュートラルの検討方法について説明しました。その後、天王寺谷准教授がカーボンフットプリントの重要性と昨年度の調査結果を紹介し、参加者たちの理解を深めました。

プロジェクトに参加する学生たちは、地域企業である有限会社東山冷機の製品について、温室効果ガス排出量を算出することに取り組みます。小原代表取締役からの事業紹介を受けた後、学生たちからはオゾン層への影響や再生フロンについての質問があり、活発な意見交換が行われました。このような議論を通じて、学生たちはCO₂の可視化だけでなく、広範な環境影響に目を向けるきっかけを得たようです。「フロン類の温室効果がCO₂と比べて数千倍もあることを初めて知り、その影響に驚きました」といった感想も聞こえてきました。

小原氏は、「学生たちからのアイデアを活かし、新たな価値を創造するために尽力したい」と話し、今後の活動への意気込みを語っていました。今後、10月には学生とともに有限会社東山冷機の工場見学が予定されており、製造プロセスの理解を深め、必要なデータの収集を行います。年内にカーボンフットプリントの算定を目指し、その成果を地域社会に還元し、地域全体の脱炭素へとつなげていく考えです。

この取り組みは、昨年度行われた環境省の「地域ぐるみでの脱炭素経営支援体制構築モデル事業」に基づいており、今年度はその成果をもとにさらに支援体制や企業連携を強化し、より実践的なアプローチと波及効果を持った活動に発展させることを目指しています。地元の学生たち、企業、支援機関が協力し合いながら、地域全体の脱炭素化への挑戦を進めていく姿勢が求められています。岡山大学の今後の取り組みに、地域社会からの期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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