DDoS攻撃対策を革新するAI技術
日本国内においてサイバーセキュリティの重要性が高まる中、株式会社日立ソリューションズがRadware, Incとの提携を通じて、新しいDDoS攻撃対策のクラウドサービス『Cloud Application Protection Service』を11月13日から提供開始します。このサービスは、すでに12,500社以上に導入されていることから、その効果に期待が寄せられています。
増加するDDoS攻撃の脅威
最近、DDoS攻撃の数は急激に増加し、多くの企業やインフラに脅威を与えています。特に、2024年末には、これまでに例のない規模の攻撃が予想されており、日本政府も警戒を呼びかけています。Web DDoS攻撃は前年比550%増とも言われ、暗号化されたトラフィックを使った攻撃も増加傾向にあります。
このような状況にあって、企業に求められるのは、リアルタイムでの攻撃検知や自動防御のしっかりした対応策です。日立ソリューションズは、そのニーズに応える形で『Cloud Application Protection Service』を提供し、DDoS攻撃から企業や業務を守ります。
AIの力で迅速な防御
このサービスの特徴は、AI技術を活用していることです。AIは、未知の脆弱性を利用したゼロデイWeb DDoS攻撃など、防御が難しい攻撃にも対応可能です。AIは攻撃が発生すると、数秒以内に防御ルール(シグネチャ)を生成して迅速に防御を開始します。また、AIは通常の通信量と異常な通信量のしきい値を自動的に調整し、セキュリティポリシーを最適化します。これにより、システム担当者の運用負荷も軽減され、より効率的な管理が可能になります。
多様なDDoS攻撃に対応
この新サービスは、ボリューム攻撃や暗号化攻撃など、さまざまなDDoS攻撃に対応しています。Radware社の全球24カ所に配置された防御拠点であるスクラビングセンターを利用することで、攻撃の発生源に近い拠点で必要な支援を行います。また、負荷分散や通信遅延の防止も実現し、企業活動を円滑に進めることができるでしょう。
今後の展望
日立ソリューションズは、DDoS攻撃対策のみならず、ホワイトハッカーを含むコンサルティングやインシデント対応までをワンストップで支援する『サイバーレジリエンスソリューション』を提供することも計画しています。これにより、企業が直面するサイバー攻撃に対して、包括的な支援が可能となります。今後も、Radware社のハードウェア版DDoS対策製品の取り扱いを進め、より安全な企業環境を提供していく予定です。
○ ○ ○
セキュリティ対策は今後ますます重要なテーマになります。日立ソリューションズが提供する『Cloud Application Protection Service』は、その名の通り、企業をさまざまな攻撃から保護し、持続可能な成長を実現するための強力なツールとなります。企業にとって、信頼できるパートナーとしての存在感を示し、さらなる発展を遂げていくことでしょう。
詳しい情報やサービス内容については、日立ソリューションズの公式ウェブサイトでご確認ください。