転職と引きとめの実態
2025-09-30 15:42:17

ミドル世代に見る転職時の引きとめ実態、ハラスメントも影を落とす

ミドル世代の転職時引きとめ実態について



エン・ジャパン株式会社が運営する転職サイト『ミドルの転職』は、このたびミドル世代向けに転職時の引きとめに関する調査を実施しました。230名の転職コンサルタントから寄せられた回答をもとに、現代の労働市場における転職事情を探ります。

引きとめの手段


調査の結果、引きとめの最上位手段として「年収アップの提示」が62%のコンサルタントから挙げられました。次点には「後任者が見つかるまでの期間延長の要請」が55%で続きます。しかし、驚くべきことに、引きとめられたミドル世代の中で転職を思いとどまる割合は「1割未満」と非常に低いのです。

引きとめの高い状況


さらに、引きとめられる可能性が高い状況としては「後任が不在の場合」が65%、また「進行中のプロジェクトに関わっている場合」が45%とされています。特に後任がいない企業は、社員にとって心理的な重圧となり得るため、注意が必要です。

不当な引きとめの実態


調査では、20%のコンサルタントが「不当な引きとめ(ハラスメント)に遭遇したことがある」との回答をしました。

主なハラスメントの例


1. 上司や役職者による恫喝 - 47%のコンサルタントがこの手法を挙げています。
2. 退職届の受理拒否や必要書類の発行遅延 - 同率で44%が経験を報告。
3. 退職時期の延期 - 同様に多くの人がこのような経験を持っています。

具体的なエピソードとしては、退職の意向を伝えたにもかかわらず、社長から「お前のせいで支店が潰れる」と毎日のように責められるケースがあったり、業務で無視されるなどの事例が上がっています。

転職市場の現実


ミドル世代を取り巻く労働環境は厳しさを増しています。年収アップの提案があっても企業側の引きとめ方やハラスメントの影響で、思い通りのキャリア形成が妨げられるケースが多いのです。実際、強引な引きとめに応じた結果、昇進の機会を逃すことになった例もあります。

結論


この調査が示すのは、ミドル世代が直面する引きとめの実務と、そこに潜むハラスメントの現実です。転職を考える際には、自身のキャリアを守るための行動が重要です。具体的には、退職の意志表示をエビデンスとして残すことや、場合によっては第三者機関への相談も視野に入れる必要があるでしょう。

中でも、最も明確な意思表示がカギとなります。自分のキャリアのために、慎重に進めていきたいものです。


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