不動産市場の動向
2024-07-22 14:16:53

2024年不動産市場の動向:賃貸賃料の踊り場と価格の二極化が進行中

2024年不動産市場の動向



株式会社LIFULLは、2024年4~6月期の賃貸市場および中古マンション市場のレポートを発表しました。このレポートによると、賃貸物件の掲載賃料は踊り場に達しており、中古マンションの価格は都心と郊外で二極化が進んでいるとのことです。

賃貸市場の現状



首都圏のシングル向き賃貸物件の賃料は徐々に上昇しているものの、2024年6月には7万9,058円となり、前年同月比で104.3%の増加に達しました。特に、東京23区内の物件は10万3,268円と前年比109.0%の上昇を見せています。この状況は、引っ越しシーズンの影響を受けて需給がタイトであることが要因とされています。

一方で、ファミリー向き賃貸物件の動向は異なります。2024年5月・6月には掲載賃料が2ヶ月連続で下落しました。これにより、神戸市を除く他の大都市圏では賃料が上昇傾向にある中で、唯一掲載賃料が減少しています。これには人口流出が影響していると言われています。

中古マンション市場の動向



中古マンション市場においては、都心の物件に対する需要が高まる一方で、郊外では反響価格との乖離が顕著に見られます。2024年6月のデータでは、東京23区の物件の乖離率は7.7%と比較的低いのに対して、神奈川県や埼玉県、千葉県ではそれぞれ24.4%、37.6%、16.8%も乖離しており、郊外の供給価格が消費者の予算に追いついていない状況が浮かび上がっています。これにより、中古マンション市場でも都心と郊外との価格差が拡大しています。

中古一戸建て市場の動向



首都圏の中古一戸建ての掲載価格は3,564万円と前年比で95.4%の下落を記録しましたが、反響価格は100.6%と横ばいを保っています。特に東京都内では、城西エリアや城南エリアの需要が高まりを見せており、これに伴い上昇傾向が続いています。中古マンションの価格上昇に対抗する形で、より広い住まいを求める消費者が増えていることが反映されていると考えられます。

結論



2024年の不動産市場では、賃貸賃料が一時的にスローダウンしている一方で、中古マンションの価格は二極化が進行中です。特に、都心部においては高い需要が続いており、郊外と比べて価格が上昇しています。この動向は、今後の不動産市場においても継続的な注目が必要であり、消費者の選択肢にも影響を及ぼすでしょう。


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株式会社LIFULL
住所
東京都千代田区麹町1-4-4
電話番号
03-6774-1600

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