地域密着型リフォーム戦略が生み出す成功事例
11月11日、一般社団法人日本優良ビルダー普及協会(JGBA)は、『リフォーム実践会』を東京で開催しました。このセミナーでは、リフォーム業界における地域密着戦略に焦点を当て、特に売上2億円超という驚異的な実績を持つセ・ラ・ヴィの成功事例が紹介されました。セミナーにはリアルとオンラインを合わせて34名が参加し、最新の業界トレンドを学ぶ機会となりました。
セ・ラ・ヴィの成功戦略
長崎を拠点にするセ・ラ・ヴィは、年に2回自社ショールームでフェアを開催し、その際の受注が年間売上の約70%を占めています。セミナーの中で取締役商事部長の溝上勝也氏は、アフターフォローをしないにも関わらず過去最高の受注額を達成した理由を説明しました。溝上氏によれば、顧客が「困ったことがあれば相談したい」と思える環境作りが成功の鍵であり、信頼関係を築くことの重要性を強調しました。
お客様への迅速な対応
セ・ラ・ヴィは、アフターフォローを行わない代わりに、社員に対してトラブルが発生した際の迅速な対応を徹底しています。「はい、喜んで!」という精神で顧客の緊急な要望に応え、台風時の雨漏り修理や水道管の破裂といった緊急事態に即対応します。このような迅速な対応によって顧客の感謝と信頼を得る結果となり、さらに顧客からのリピート依頼が自然と増加する仕組みが整っています。
セミナーの第2部トークセッション
セミナーの第2部では、リフォーム産業新聞社の福田氏とのトークセッションが行われました。このセッションでは、セ・ラ・ヴィの地域密着戦略をさらに深堀りし、単なる広告やイベント運営に留まらない、信頼関係の築き方や社員のモチベーション向上の手法について議論されました。地域に根ざした信頼関係を築くことが、リフォーム業界における競争力強化に欠かせない要素であると確認されました。
今後の展望
今回の実践会を通じて、リフォーム業界における地域密着型の成功モデルが再確認されました。JGBAは、今後も定期的にこうしたセミナーを開催し、業界の発展を促進するための情報提供に努めていく予定です。また、次回は2025年12月10日に『スマート・オフ・グリッド・ハウス戦略』をテーマにしたセミナーが開催される予定です。
JGBAの活動について
一般社団法人日本優良ビルダー普及協会は、地域の工務店やビルダーが集まり共に学び合う場として設立されました。会員企業の成長が住宅業界全体の発展につながると考え、様々なイベントを通じて業界の活性化を図っています。また、未会員にも一部情報を開放し、広く業界に貢献しています。
尽きることのないリフォーム業界の挑戦に立ち向かうべく、地域密着型の戦略がますます重要になっていくことが予想されます。