Japanticketの新入社員が挑む、訪日外国人ツアーの新たな可能性

Japanticketの新入社員による訪日外国人向けツアー企画

株式会社Japanticket（本社：東京都渋谷区、代表取締役：田中宏彰）は、2025年度に入社した新入社員による訪日外国人観光客向けの実践研修を開始しました。このプログラムは、約600名の旅行者への調査を基に認識されたニーズに対応するツアーを企画し、名だたる外食企業へ提案するという内容で、社員の事業貢献と人材育成を同時に実現することを目指しています。

企画の背景

訪日外国人観光客の嗜好や旅行スタイルは年々多様化しており、地域ごとの魅力を引き出すことが求められています。このような状況下でJapanticketは、地域の観光事業者と協力しながら「日本の魅力をどう伝えるか」をテーマに新入社員が市場調査からツアーの企画、販売までを実践するプログラムを構築しました。

研修の内容

研修は2025年4月から5月にかけて行われ、3つのタームで構成されています。新入社員たちは2つのチームに分かれ、以下の流れで研修を進めました。

Step 1: 市場理解とニーズ調査

プログラムの初めのステップでは、グローバルな観光市場におけるニーズを調査しました。マーケット調査では海外OTAやSNS上での人気コンテンツをリサーチし、訪日外国人にどのようなコンテンツが求められているかを探求しました。ユーザー調査では、各チームが協力店舗にて、訪日外国人観光客への対面アンケートを実施し、583件の有効回答を収集。このデータを基に社内でのプレゼンテーションも行いました。

調査の結果、欧米豪からの旅行者の多くが初めての訪日であるのに対し、アジア圏ではリピーターが多いことが分かりました。特に中華圏では、中国版Instagram「小红书（RED）」が人気を集めていることがわかりました。

Step 2: ツアー造成とプレゼンテーション

次のステップでは、調査結果に基づき日帰り周遊ツアーの造成が行われました。各チームは、自らのデータを反映したツアー行程を作り上げ、収益性も考慮してビジネスプランをデザインしました。その後、完成したツアーを社内で発表し、協力企業に対してプレゼンテーションを実施。2チームの提案内容を比較し、より魅力的なツアーを選定してもらう形式となっています。

提案されたツアーの例としては、浅草での江戸切子体験や、日本庭園を見渡す和室での食事といった、日本文化に触れる充実した内容が含まれています。これに対し、協力企業からは「体験とストーリーの一貫性が良かった」とのフィードバックが寄せられました。

本プロジェクトの意義

本プロジェクトを通じて、新入社員たちは調査力や企画力を育成し、実際の観光現場との対話を通じて業務理解を深める絶好の機会となりました。現場での観光客との交流から得たインサイトは、今後のツアー企画において重要な役割を果たすことでしょう。Japanticketでは、これからも地域の観光事業者と協力し、成長する人材と新たな訪日観光の価値創出に取り組んでいきます。