茶業振興プロジェクト
2025-01-31 14:31:23

静岡県が掲げる茶業振興と地域活性化の新たな試み

静岡県の新たな取り組み「お茶J-クレジット創出プロジェクト」



静岡県が、地域に根ざした新たなプロジェクトを始動させました。それが「お茶J-クレジット創出プロジェクト」です。これは、静銀経営コンサルティングと静岡県が協力し、地域の茶業を活性化しながら持続可能な社会を築くことを目指す取り組みです。プロジェクトの具体的な内容や意図について詳しく見ていきましょう。

1. プロジェクトの背景



2023年1月31日、静銀経営コンサルティング(静岡県静岡市)、静岡県との間で連携協定が結ばれました。この協定は、しずおかフィナンシャルグループが掲げる「地域共創戦略」を基盤とし、社会課題の解決を目指す方針に沿ったものです。地域の活性化だけでなく、環境問題にも対応するため、脱炭素化を加速する手法が求められています。

茶業は静岡県の主要な産業であり、近年、耕作放棄地の増加が大きな課題となっています。このような中で、お茶を起点に地域の経済と環境を両立させることが重要とされ、本プロジェクトが始まりました。

2. J-クレジットの意義とは



J-クレジットとは、温室効果ガスの削減や吸収に関与する活動で創出されるクレジットのことです。地域で生産された炭素を認証し、価値を創出することで、環境保全に貢献します。静銀経営コンサルティングは、地産地消の観点からこのJ-クレジットの創出や活用支援を行い、地域循環型社会の実現を目指しています。

3. 具体的な取り組み内容



プロジェクトの中心的な活動には、掛川市と丸山製茶株式会社、シンコムアグリテック株式会社が協力しています。これにより、モデルケースとしてお茶を利用したJ-クレジットの創出が実現されます。具体的には、丸山製茶が提供する茶畑において、シンコムアグリテックが製造した「バイオ炭」を施用し、その効果を調査します。この施用によって土壌の質が改善され、茶葉にも良い影響を与えることを期待しています。

また、バイオ炭はそのままでは二酸化炭素として大気中に放出されるため、炭化させて農地に施用することで、土壌に炭素を固定し、環境への負荷を減少させる効果が期待されます。最終的には、この取り組みを通じて県内初のJ-クレジット認証を目指します。

4. 未来への展望



本プロジェクトは、世界農業遺産に登録された茶草場農法を取り入れており、生物多様性の保全にも寄与します。今後、このモデルを他地域や全国の茶産地に拡大させることで、持続可能な社会づくりに貢献したいと考えています。

このように、静岡県の「お茶J-クレジット創出プロジェクト」は、環境保全だけでなく地域の経済活性化にも貢献する大きな一歩です。今後の展開に期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
静銀経営コンサルティング株式会社
住所
静岡県静岡市清水区草薙北2‐1
電話番号
054-348-1491

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