新橋に新たな鮨の潮流、その名も「なまら旨い!鮨道」
2025年5月30日、東京都港区新橋に、鮨の世界に新たな風を吹き込む「なまら旨い!鮨道 新橋(すしみちしんばし)」が堂々オープンします。麻布の人気鮨店「鮨心」の元大将であり、28年にわたるキャリアを持つ中村導昌氏がプロデュースを手掛けるこの店は、単なる高級鮨店に留まらず、江戸前鮨の伝統と革新的な技術、そして持続可能性を融合させた、まったく新しい鮨体験を提供します。
時代を超越する革新技術「フリーズロック」
「なまら旨い!鮨道」の核となるのが、中村氏が4年の歳月をかけて開発した独自技術「フリーズロック」(現在、商標申請中)です。冷蔵設備がなかった江戸時代に、いかにして魚の鮮度を保ち、旨味を最大限に引き出していたか――。その知恵と工夫に現代の冷凍技術を融合させることで、画期的な保存方法が誕生しました。
このフリーズロック技術により、北海道産の旬の魚や、豊洲市場の老舗「天然まぐろ大善」から直送される最高級のまぐろといった厳選素材を、年間を通じて最高の状態で熟成・凍結することが可能になります。これにより、季節や産地に左右されることなく、いつでもどこでも本格的な江戸前鮨の真髄を味わえるという、これまでの常識を覆す鮨の提供が実現します。
日本の海の恵みを未来へ繋ぐ「地魚の再定義」
「なまら旨い!鮨道」のもう一つの大きな特徴は、サステナブルな鮨への取り組みです。「にしん」「ぼうずぎんぽう」「さめかれい」など、一般的な流通経路に乗りにくい地魚に積極的に光を当て、江戸前の職人技を駆使して、その魚が持つ本来の旨味を最大限に引き出します。
これまで日の目を見ることの少なかった地魚の価値を高めることで、漁師の収入向上に貢献し、さらにフードロス削減にも繋げるという、社会的意義の大きな挑戦でもあります。地域の海の幸を大切にし、持続可能な漁業を支える姿勢は、食の未来を考える上で重要なメッセージとなるでしょう。
手の届く贅沢「町鮨」の哲学
江戸前鮨は、もともと「庶民の贅沢」として親しまれてきました。「なまら旨い!鮨道 新橋」は、その原点に立ち返り、より多くの人々に極上の鮨を身近に楽しんでもらいたいという願いを込めています。おまかせコースは8,800円(税込)という、いわゆる“町鮨”の価格帯で提供され、さらに飲み放題付きのコースも11,000円(税込)で用意されています。
日常の中に溶け込む価格帯でありながら、素材へのこだわりや職人の技には一切の妥協がありません。手の届く価格で、職人が心を込めて握る至福の一貫を堪能できるのは、まさに「なまら旨い!鮨道」ならではの魅力です。
「鮨道」を極めた職人・中村導昌氏の情熱
中村導昌氏は、28年にわたり鮨職人として研鑽を積んできました。多岐にわたる鮨に関わる環境の変化、特に新型コロナウイルスの流行は、彼に大きな打撃を与えました。しかし、その苦境の中でこそ、中村氏は「鮨の原点、本質」を学び直す機会を得たと語ります。
連日満席だった店にお客様が来られない、漁師が魚を釣っても販売先がない――。そんな状況に直面する中で生まれたのが、この「フリーズロック」技術であり、そして「本当にやりたかった鮨道」の開店への強い想いでした。高級冷凍寿司「シンニギリ」で「今年の一皿」金賞を受賞するなど、冷凍技術を用いた新たな食の提供にも早くから着目し、メディアからも注目されてきた中村氏。
彼の長年の経験と情熱、そして革新への挑戦が凝縮された「なまら旨い!鮨道 新橋」。この店を通じて、多くの人々に新たな鮨の世界を体験し、その味わいに感動してもらいたいと、中村氏とスタッフ一同は心から願っています。
店舗概要
店名: なまら旨い!鮨道新橋(すしみちしんばし)
所在地: 東京都港区新橋3-14-1 あらいビル 1F
アクセス: JR新橋駅 烏森口 徒歩3分
営業時間: 17:00-22:30(L.O. 21:00)
定休日: 日曜日
座席: カウンター9席、4名様用テーブル2席
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メニュー: 料理のみ16品 8,800円(税込)、飲み放題付16品 11,000円(税込)