スペイン産イベリコハムの普及と促進を目的とした、「イベリコ感覚を呼び覚ませ、日本」キャンペーンが、2024年10月22日に東京・六本木ヒルズにてスタートしました。
オープニングセレモニーには、イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)のラウル・ガルシア会長と在日スペイン大使館の代表者が参加。キャンペーンのスローガン「スペイン産イベリコハムでヨーロッパの情熱を発見しよう!イベリコ感覚を目覚めさせよう!」が発表されました。
ラウル会長は、日本市場の重要性を強調し、イベリコハムが単なる食品ではなく、文化や伝統、職人技であることを力説しました。また、イベリコハムの生産過程における環境への配慮やサステナビリティについても言及しました。
副社長のヘスス氏は、イベリコハムが3年から5年かけて作られることや、その生産には細部に至るまで入念な作業が求められることを説明。イベリコハムの生産には農家の情熱と愛が込められており、地方の農家や畜産に関わる人々の生活向上にも貢献していると強調しました。
ピラール担当マネージャーは、「イベリコ・センスを呼び覚ませ!」は、単なる五感ではなく、感じ、生き、分かち合う体験であると説明。イベリコハムを食べることで得られる感覚によって、より深い理解が深まると述べました。
その後、プロモーションビデオの上映や、アンバサダーの就任式が行われました。ラウル会長は、料理家・吉田能氏、アーティスト・野原邦彦氏、フードアーティスト・諏訪綾子氏をイベリコハムのガストロノミー・アンバサダーに任命しました。
アンバサダーたちは、それぞれの個性と経験を生かし、イベリコハムの魅力をSNSや作品を通じて発信していくことを表明。吉田氏は、和食との組み合わせや製造過程について学びを深めたいと考えていること、諏訪氏は、食を通して五感を研ぎ澄ませることに共感し、ワクワクしていることを語りました。
アンバサダー3名は、イベリコハムの試食を通してその深い味わいを体験。吉田氏は、ナッツや樹木の香りが感じられ、旨味が強いことを、野原氏は、鮮やかな赤色とナッツやトーストしたパンの香りが印象的であることを、諏訪氏は、口の中に広がる爆発的な美味しさと、脂が溶けて身体と一体化する感覚を表現しました。
ヘスス副所長は、イベリコハムの特徴である「白い繊維状の脂肪」が、口の中で広がるような味わいを生み出すことを説明。イベリコハムは自然環境で育ち、保存のための塩以外の添加物は一切使用しない、自然由来の食品であることを強調しました。
ラウル会長は、アンバサダーたちの今後の活躍に期待を寄せ、イベリコハムを楽しみ、そのセンスを感じてほしいと締めくくりました。
質疑応答では、吉田氏は、イベリコハムの素材の良さを活かすために、和食との組み合わせを検討していることを、ヘスス副所長は、日本市場における認知度向上と、消費者や企業、団体が連携していくことを目指していることをそれぞれ述べました。
最後に、ラウル会長とJCHA一般社団法人日本生ハム協会 渡邉直人代表理事氏の間で調印式が行われました。これは、プロフェッショナルな受講者向けにイベリコハムのトレーニングとカッティング技術の普及を促進するための両協会間の戦略的合意を表すものです。
「イベリコ感覚を呼び覚ませ、日本」キャンペーンは、今後、試食会やスライス技術の講習会、ソーシャルネットワークを活用したデジタル戦略、主要エリアでの屋外広告など、さまざまなプロモーション活動を通じて、日本におけるイベリコハムの認知度向上を目指していく予定です。