進化する次世代型自販機「買ってみっPeyo」
つくば市の中心、つくばセンター広場に設置された「買ってみっPeyoつくば自販機」は、地域の中小企業が自らの魅力を発信する新しいプラットフォームとして注目を集めています。単なる商品販売の枠を超え、AR技術やポッドキャスト機能を活用し、ユーザーにまったく新しい購買体験を提供しています。
この自販機が提供する主な機能には、ARフォトフレーム体験やポッドキャスト番組「買ってみっPeyo Voice Story」が含まれています。ユーザーはQRコードをスキャンすることで、季節に応じたARフォトフレームと共に、商品の生産者の声や背景を聴きながら、楽しみながら買い物をすることができます。
商品を越えた体験の提供
従来の自販機は商品を購入するための機械でしたが、今では「地域のストーリーを知り、共感する入口」として evolutionしています。自販機正面に表示されたQRコードをスキャンすると、直ちに四季折々のARフォトフレームが起動し、ユーザーは記念撮影を楽しむことができるのです。また、フォトフレームのキャラクター「ねずっぺ」をタップすることで、音声コンテンツが再生され、生産者の思いや商品にまつわるエピソードを聴くことができるという、新しい形の情報提供が行われています。
「私たちは、ARや音声を通じて地域中小企業の思いを、もっと身近に感じてもらえる仕組みを育てていきたい」と話すのは、地元企業「鶴と学び」の代表、吉村千鶴子氏です。
4つのAR体験
「買ってみっPeyo」では、AR体験が4つのカテゴリーに分かれています。それぞれの体験が情緒を増し、地域の魅力を多角的に伝える寓話的要素を提供します。
1.
商品紹介360度AR: 販売中の商品を360度から楽しむことができ、視覚に訴えるアプローチでユーザーにリーチします。
2.
フォトフレームAR+ポッドキャスト: QRコードをスキャンすると、月毎に変わるARフォトフレームが登場し、記念撮影を楽しみ、その場で商品のストーリーを聞くことが可能です。
3.
アラジン絵本AR: 地元の子どもたちにも楽しめる読み聞かせのコンテンツとして、絵本の楽しさをARで体感できます。
4.
アンケートAR: ユーザーはQRコードからのアンケートに回答し、自らの意見を出品企業に届けることができます。このフィードバックは、企業の今後の商品の改善に役立てられます。
このように、「知る・感じる・参加する」に重きを置いた体験を提供することで、本自販機は地域リソースの活用に繋がり、共創の場としての役割を果たしています。
未来へ向けた展望
この新しい取り組みは、単に商品を販売するだけでなく、地域中小企業の存在意義や思いを広く発信することを目指しています。将来的には、教育機関との連携を通じて、子どもたちが自身で考案した商品を自販機で販売できる仕組みを導入予定です。これにより、次世代が地域産業に触れ、実際のビジネス経験を積む機会を提供し、地域の持続可能な経済活性化を図る考えです。
このように、つくば市発の自販機は、ただ物を買うだけの場所から、地域のストーリーを体感するスポットへと進化を遂げています。今後のさらなる展開が楽しみです。