再生可能エネルギーの魅力を五感で楽しむ「下北de下北半島フェス2024」
2024年11月16日と17日、東京・下北沢の「ボーナストラック」で開催された「下北de下北半島フェス2024」には、約2000人が参加しました。このイベントは、株式会社UPDATERが地域と連携し、青森県佐井村の魅力を再生可能エネルギーをテーマに五感で体験することを目的としたものです。
青森県下北半島の佐井村は、全国で唯一の脱炭素先行地域に選ばれた漁村です。このフェスでは、佐井村が誇る新鮮な海の幸が提供されると共に、再生可能エネルギーを活用したサステナブルな体験が展開されました。
佐井村漁協直送の海の幸を堪能
イベントでは、佐井村漁協から直送された新鮮な海鮮を堪能できるブースが用意されました。特産のミズダコを使ったたこ焼きや、青森県産りんごの木炭を使用したBBQでのホタテやツブ貝が提供され、来場者たちは地元の味を楽しむことができました。また、立ち飲みが可能なスナックエリアでは、ウニを使ったおにぎり「うにぎり」が登場し、多くの人々が青森の地酒と共に味わいました。
★ 佐井村の地酒とともに
下北半島出身者の来場者も多く、会場では「下北弁」が飛び交う独特の雰囲気が漂っていました。ステージイベントでは、地域漁業の後継者不足や温暖化による魚種転換といった課題について、佐井村漁協の木部部長が問題提起し、食を通じて地域の課題を知ってもらいたいと呼びかけました。
日本の古来のアップサイクル技術「裂き織り」
また、青森県の伝統工芸品、「仏ヶ浦裂き織り」の展示や体験も行われました。川岸延子さんが来場し、使用済みの布を裂いて新しい生地を作る技術を紹介。お客様たちは、川岸さんの指導のもと、裂き織りを用いた猫のコースターを作る体験に挑戦しました。川岸さんがその歴史と価値について語ると、多くの人々が興味を持って耳を傾けていました。
食品廃棄問題への取り組み
川岸さんは「まだ使える服が簡単に捨てられてしまうことに、強い危機感を持っている。私たちの代から次の世代に伝えていく必要がある」と語り、新しい世代がこの伝統技術に興味を持ってもらえることを期待していました。ファッションブランドのエシカル評価サービス「Shift C」の浦田氏も、廃棄の問題について取り上げ、裂き織りの重要性を強調しました。
来場者の多様な声
イベント期間中、多くの参加者がその魅力を語りました。青森県横浜町の風力発電所に訪れた経験がある来場者は、「実際に使用される電力が下北沢にやってきたことに感動した」と話しました。また、青森出身の別の来場者は、得ることのできた地域文化への理解や親近感を喜びました。
「うにぎりを何度も食べたくなる美味しさでした。地域文化を学ぶ場にもなり、とても良いイベントでした」との声もあり、来年の開催を期待する声が多くあります。
UPDATERの取り組み
イベントを主催した株式会社UPDATERは、地域との連携を強化し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続ける意向を示しています。特に、青森県佐井村との接点が強まり、補助電力など地域の新電力と連携した新しい形のイベントを今後も開催していくとのことです。
情報提供元: 株式会社UPDATER