1粒1000円の高級イチゴ「M」が世界市場へ進出!AGRISTの革新に迫る
最近、AGRIST株式会社と株式会社共立電照による高級イチゴ「M」の世界展開構想が発表されました。このプロジェクトは、農業の課題をディープテックで解決するために、最新のLED栽培技術を活用するものです。イチゴ「M」はなんと1粒1000円という高価格帯ですが、その品質と味わいで新たな市場を開拓する狙いがあります。
世界展開の背景
AGRISTは、宮崎県新富町に本社を置くスタートアップで、AIやIoTを駆使し農業の未来を変えるべく活動をしています。一方、共立電照はLED照明技術の専門企業として、持続可能な農業に向けた取り組みを行っています。両社の強みを組み合わせた結果、高品質なイチゴの生産体制が整いました。特に、完全に閉鎖型の植物工場を用いることで、季節や天候の影響を受けずに安定した生産が実現可能となったのです。
高級イチゴ「M」の魅力
イチゴ「M」は最大糖度が13度を超える高い甘さが特徴で、そのまま食べてもおいしいだけでなく、高級デザートとしても人気を集めそうです。また、共立電照のLEDライトを活用して、栽培に必要な環境を最適化。その結果、イチゴの生育期間を短縮すると共に、高い品質が実現しました。
グローバル市場を視野に
今後の展開として、AGRISTはこの植物工場モデルを他の作物や地域にも応用し、特に水不足や食料自給率の問題を抱える中東市場への進出を狙っています。新設のホテルやリゾートの食材供給を通じて、持続可能な農業を提案する計画です。
地元企業との連携
このプロジェクトは、地元企業とスタートアップの連携モデルとしても注目されています。宮崎県を代表する複合リゾート施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」で行われる「照らす会議」で詳細が発表される予定です。この取り組みが日本の農業の新たなモデルケースとなることが期待されています。
農業における挑戦
現在、日本の農業は高齢化や担い手不足、気候変動など多くの課題に直面しています。AGRISTはAI自動収穫ロボット「L」を開発し、農家の労働力不足を解決しつつ、同時に安定した生産システムの確立を急いでいました。共立電照と連携したことで、安定した甘さと大きさを誇るイチゴ「M」の開発が可能となったのです。
仙台の未来を見据えた取り組み
代表取締役の秦裕貴氏は、「共立電照様との協業が実を結び、100年先も続く持続可能な農業への新たな一歩が踏み出せた」と喜びを語っています。さらなる共創と事業展開を進めることで、日本の農業が世界の食料問題解決に貢献できることを目指します。
今後もAGRISTは、テクノロジーの力を駆使して新しい農業の価値を創造し、環境に配慮した社会の構築に貢献する挑戦を続けることでしょう。