リッジアイがNEDOのSBIR推進プログラムに採択され、新たなAI技術の可能性を探る
株式会社リッジアイは、AIとディープラーニング技術の活用を通じて、さまざまな経営や社会の課題解決に取り組むテックイノベーションファームです。このたび、リッジアイは国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「SBIR推進プログラム」に採択され、新しい研究開発を行うこととなりました。
この「SBIR推進プログラム」は、日本版の「Small/Startup Business Innovation Research」制度を基盤として、省庁横断的に多様な社会課題解決のための研究開発を促進するために設けられています。リッジアイが採択されたテーマは「矯正施設における異常行動とその予兆をAI等で検出する技術の研究開発」です。このテーマは、全国に272ある矯正施設での監視業務を効率化するための重要なステップとなります。
矯正施設では、被収容者の異常行動や職員の不適切行動が問題となっています。特に、令和7年6月からは拘禁刑が導入されることが決定されており、各施設の職員にとって監視業務の負荷はさらに増加する見込みです。現在、多くの施設では1〜2名の職員が映像監視を行っていますが、これをAI技術を通じて効率化することが目指されています。
リッジアイは、今回の研究開発を通じて、矯正施設内での異常行動を早期に検出し、職員にアラートを発信するシステムの構築を目指します。具体的には、実際の監視カメラの映像データから異常行動を検出し、施設の運営に必要な精度でのシステムを開発します。2024年度を終えた段階では、再現映像データを使用して実証実験を行える水準の精度を確保したいと考えています。
リッジアイは、AI技術の提供だけでなく、ビジネスのプロセス全体に関するコンサルティングも行っており、顧客の要件定義から開発、運用保守まで一貫したサポートを提供しています。また、社会課題にも積極的に取り組んでおり、SDGsに関連するプロジェクトも展開しています。特に、衛星画像を使って環境変化を把握するプロジェクト「GRASP EARTH」では、3年以来の宇宙開発利用大賞を受賞しています。
リッジアイの目指す方向性は、技術的な高みを追求しつつ、社会や顧客に持続可能な価値を提供することです。今後も彼らの取り組みがどのように進展し、実際の社会にどう変化をもたらすのか、非常に楽しみです。
会社情報
- 会社名
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株式会社Ridge-i
- 住所
- 東京都千代田区大手町1−6−1大手町ビル 438
- 電話番号
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