マァジ社のアレッサンドロ・ボスカイーニ氏来日
イタリアの名門ワイナリー「マァジ社」のオーナーファミリー8代目であるアレッサンドロ・ボスカイーニ氏が、日本を訪れます。彼は、9月16日から日本国内でのさまざまなイベントに参加し、ワインの製造プロセスやテイスティングの楽しさを広めることを目的としています。日欧商事株式会社が輸入販売を手がける「マァジ社」は、長い歴史と技術を誇るワイナリーです。
マァジ社の歴史
1772年に設立されたマァジ社は、ヴァルポリチェッラ地区に位置しており、その名もこの地で最初に購入した単一畑「Vaio dei MASI」に由来しています。2022年には創業250周年を迎え、ボスカイーニ家によって運営されてきた歴史あるブランドです。彼らは常に伝統製法を尊重しつつ、技術革新に取り組んでいます。そこで生み出される高品質なワインは、世界的に評価されています。
アパッシメント製法の専門家
マァジ社は「アパッシメント製法」の第一人者として国際的に知られています。この技法は古代ローマ以来受け継がれてきたもので、ブドウを乾燥させて香りや味わいを凝縮させる製法です。もともとは黒ブドウ専用でしたが、1980年代後半からは白ワインにも応用され、2014年には世界初のスパークリングワインも生み出されました。このような革新により、マァジ社は21世紀におけるアパッシメントの専門家として評価されているのです。
全てのアパッシメントを用いたマァジ社のワインには、特別なロゴが印刷されたバックラベルがあり、その証となっています。
多様なアマローネワイン
ボスカイーニ氏の父、6代目オーナーのサンドロ・ボスカイーニ氏は、アマローネワインを国際的に認知される存在へと押し上げる役割を果たしました。彼は「ミスター・アマローネ」との呼び名で知られ、彼の努力によりアマローネは高級赤ワインとして確固たる地位を築くことができました。
現在、マァジ社は6種類のアマローネを生産しています。それぞれ異なる畑が持つミクロクリマと土壌が、ワインに独自の味わいを与えています。この多様性こそが、マァジ社の大きな魅力の一つです。
以下が、マァジ社が手がける6種類のアマローネです:
- - “コスタセラ”アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ 2020
- - “コスタセラ”アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ リゼルヴァ 2018
- - “ヴァイオ・アルマロン”アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ 2016
- - “マッツァーノ”アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ 2013
- - “カンポ・ロンゴ・ディ・トルベ”アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ 2013
- - “ヴァイオ・デイ・マァジ”アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ 1997
新たな拠点とエンターテイメント
最近、マァジ社は「モンテレオーネ21」という新しい社屋を建設しました。ここはオープンワイナリーとして、ワイン体験を楽しむことができる場所です。訪れる人々はこの地域の歴史やアマローネの魅力を存分に体験できるだけでなく、ワインツーリズムの拠点ともなっています。
まとめ
アレッサンドロ・ボスカイーニ氏の来日は、ただの訪問にとどまらず、日本におけるイタリアワイン文化のさらなる促進を意味します。彼が伝える情熱や知識は、ワインファンのみならず、多くの人々に影響を与えることでしょう。日欧商事とともに、日本へのイタリアのワイン文化の架け橋を築くことが期待されています。