身体の解体と再構築展
2024-06-26 11:48:47

身体の解体と再構築:YUGEN Galleryが気鋭アーティストと若手キュレーターによる特別展を開催

現代アートギャラリー「YUGEN Gallery(東京・南青山/運営:株式会社ジーン)」では、若手キュレーター支援の一環として、気鋭アーティストと若手キュレーターが共同で開催するグループ展「awai 〜身体の解体と再構築〜」が、2024年8月10日(土)〜8月18日(日)の期間に開催されます。

参加アーティストはスコット・ウェイド、竹村智成、マルタン・ベルトロ、ポル・マロの4名です。本展では、テクノロジーの発展によってヴァーチャルな空間では「個」の繋がりが強固になった一方で、現実世界では「個」を形成してきた個人史や社会・政治的文脈が希薄化するという乖離現象に焦点を当てます。

21世紀、とりわけコロナ流行後は、身体が不在の状況下で物事が展開されていくことが一般的になりました。同時に、確固たる輪郭を持っていたはずの身体は、潜在意識下にあった理想を纏うことが容易になり、曖昧化していると言えるでしょう。

本展では、情報と実在が入り乱れる現代社会において、肉体として存在し、身体を通じて関わりあう現代の構造を再考するための問いを提示します。

参加アーティスト

スコット・ウェイド:ウェイドの作品は、「超現実的なもの」と「日常的なもの」を同一視し、見るものの思考を刺激する。映像作品『ソープ&マッド』シリーズでは、ありふれたものに対する問いを投げかけ、鑑賞者の身体における受動的な行為と肉体的な悦びの関係を探求しています。
竹村智成:絵画や映像など、作品とするメディアを身体と捉え、その様相を作品として写し出すことを目指しています。作品が身体であるならば、それは人間の個と同じように世界を持つだろう。鑑賞行為における相互性を意識した作品構成と展示方法が特徴です。
マルタン・ベルトロ:東京を拠点に活動するフランス出身のマルチメディアアーティスト。セクシュアリティとトラウマをテーマに、ダークで現実離れした独自のスタイルで知られています。彼の作品は、美と不潔さ、グロテスクと魅惑が交差し、観る者に混沌や非合理性、憂慮な感覚を呼び起こします。
ポル・マロ:アーティスト(ペインティング、インスタレーション、音楽)。「さどの島銀河芸術祭」「Roppongi Crossing」「こもれび」など、数々の展覧会に参加しています。

開催概要

タイトル:awai 〜身体の解体と再構築〜(仮称)
期間:2024年8月10日(土)〜8月18日(日)
開館時間:13:00〜19:00(最終日のみ17:00終了)
場所:YUGEN Gallery
住所:東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F
入場料:無料

YUGEN Galleryについて

YUGEN Galleryは、国内外の新進気鋭の現代美術作家を起用した企画展を開催する現代アートギャラリーです。ジャンルにとらわれない幅広い作品を展開しており、公式サイトでは日本語・英語のマルチリンガルにて作品のオンライン販売を行っています。

株式会社ジーンについて

株式会社ジーンは、インターネット広告を活用したコンサルティングサービスを提供するデジタルマーケティング事業を中心に、アート・メディア事業、ライフスタイル事業を展開しています。
YUGEN Galleryで開催される「awai 〜身体の解体と再構築〜」展は、現代社会における身体の曖昧化という興味深いテーマを扱った展覧会です。テクノロジーの発展によって「個」の概念が変化し、身体が現実世界とヴァーチャル世界の間で揺れ動く現代において、アーティストたちはそれぞれの視点で身体の解体と再構築を表現しています。

スコット・ウェイドの超現実と日常を融合させた作品は、鑑賞者の思考を刺激し、日常のありふれたものに対する新たな視点を与えてくれます。竹村智成の作品は、メディアを身体と捉え、作品と鑑賞者の相互性を意識した展示方法が印象的です。マルタン・ベルトロのダークで現実離れしたスタイルは、セクシュアリティやトラウマといった深淵なテーマを浮き彫りにし、観る者に強烈な印象を与えます。ポル・マロの作品は、多様な表現を通して、現代社会における身体の感覚や存在意義を問いかけています。

4名のアーティストによる作品は、それぞれの個性とテーマを持ちながらも、身体という共通のテーマを通して、現代社会の複雑な状況を映し出す鏡となっています。本展は、私たち自身の身体と、現代社会における身体の位置付けについて深く考えさせられる貴重な機会となるでしょう。

画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。