台湾の社会イノベーション、東京ビッグサイトに集結
今年の夏、東京ビッグサイトで開催された「サステナブルグッズ EXPO 【夏】」に、台湾の社会的企業が初めて出展し、その革新的な取り組みが多くの注目を浴びました。イベントは2025年7月2日から4日まで開催され、台湾経済部中小企業および新創企業署が主導するもので、特別展示エリア「社会イノベーション-台湾サステナブルセレクション館」では、台湾から選ばれた10の社会イノベーション団体が参加し、それぞれの製品を紹介しました。
開幕式には台北駐日経済文化代表処の経済部代表や東京台湾商工会の代表が出席し、台湾の持続可能な発展に向けた活動が広く認知される場となりました。特に、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を反映した製品群は、日本の消費者からも注目を集めています。
サステナブルな未来を目指した台湾の取り組み
台湾経済部が過去8年間にわたり推進してきた社会イノベーション政策は、すでに日本円で約385億円に相当する経済効果を生んでいます。この政策は、持続可能な未来の実現に向けた実践例として高く評価されており、特に「SDG12‐つくる責任、つかう責任」に貢献する商品は、新たな消費選択肢としてエシカル消費の理念とも一致しています。
循環経済に基づくビジネスモデルの多様性
出展企業は、すべて循環型経済をコンセプトにしたビジネスモデルを持ち、SDGsに関連した取り組みを行っています。出展製品は以下の3つのカテゴリーに分類されました。
農業廃棄物のアップサイクル製品
- - Renouvo:サトウキビの廃材を利用した食器
- - picupi:しじみ殻を用いたエコ洗剤
リサイクル資源を用いた製品開発
- - Deya:海洋廃棄物と再生糸から作られるバッグ
- - Mijily:ペットボトルを使用したエコシューズ
- - YOGASANA:リサイクル糸を活用した機能性衣料
- - 蔚來美好:コーヒーかすを再利用した商品
地域創生と農水産業のイノベーション
- - TAIWAN DYE:ビンロウを使って開発した天然染料
- - 囍感:キンカンの全株を有効利用するシステム
- - 丸文:魚を余すことなく活用する加工技術
- - 共生共好:地域に根ざした製品制作と雇用創出
このように、各企業はSDGsとの親和性を持ちつつ、日本市場への進出を目指しています。国際的なパートナーとの連携も期待され、その第一歩が盛大に踏み出されたことは非常に意義深いと言えます。
台湾と日本の協力による持続可能な未来
展示会初日、オープニングセレモニーでは東京台湾商工会の会長、徐文宗氏がスピーチを行い、「台湾の社会イノベーションが国際舞台に立つ姿を見られることは意義深い」と述べました。この発言は、日本が台湾の持続可能な発展に高い関心を持っていることを象徴します。
台湾と日本は、今後もサステナビリティの課題において緊密な交流と協力を進め、より良い未来を築くために共に歩んでいくことが示されています。台湾の社会イノベーションの力が国際的に認められることは、両国の発展にとって大きな期待を寄せられているのです。
企業情報
「株式会社Be.Globo」は、2019年に設立された企業で、国際貿易やマーケティングの分野で急速に成長しています。特に、海外市場や政府機関向けのプロジェクトに強みを持ち、今回の展示会出展にも重要な役割を果たしています。