チケット不正転売の実態調査:株式会社チケットプラス
株式会社チケットプラスは、全国のライブやイベントに参加経験のある1,200人を対象に、「チケット不正転売に関する実態調査」を実施しました。この調査は、特に若年層における転売チケットの接触や関連するトラブル、法律への認知度などを明らかにすることを目的としています。
調査結果の概要
転売チケットへの接触率
調査結果から、多くの人々が転売チケットに接触していることが分かりました。全体の約33%が過去に転売チケットを購入または検討した経験があると回答し、その中でも20代の接触率は特に高く、50%を超えることが判明しました。転売チケットの購入経路として最も多かったのは、個人間取引仲介サイトで、続いてフリマアプリ、SNSが挙げられました。
トラブルの現状
転売チケットに接触した経験のある方の約50%が、取引に際してトラブルを経験していることも明らかになりました。具体的には、「購入したチケットが高額転売だった」というケースや、「代金を支払った後に販売者と連絡が取れなくなった」などの被害が報告されています。特に3人に1人は、定価よりも高い価格でチケットに接触したことがあると答え、この問題に関する社会的認知が不足していることが浮き彫りになりました。
法律への認知度
興味深いことに、約32%の人が「チケット転売禁止法」を知らないと回答し、転売行為に対する問題意識を持っていない人も20%存在することが分かりました。この結果は、転売に関わる法律や問題に対する教育がまだ十分でないことを示しています。
公正な取引を求める声
調査に参加した人の73%が転売行為を「容認できない」と答え、また64.9%が顔認証や公式リセール制度の導入を支持しています。多くの人々がチケット取引における公正さや安全性を求めていることが分かりました。
調査を受けた考察
チケットの不正転売に関する現状は、ライブエンターテインメントを楽しむファンにとって深刻な影響を及ぼしています。この調査結果から、特に20代の若者が転売チケットとの接触経験を持ち、多くがトラブルに巻き込まれていることが明らかになりました。これにより、ファンが本来の楽しみを損なわれるだけでなく、アーティストやイベント主催者に対する正当な利益も得られなくなっているという構造的問題も顕在化しています。
一方で、公式リセールや本人確認の徹底を求める声が高まっており、ファン自身が公正で安全な仕組みを選んでいく意識が広がっています。これに応える形で、今後は健全な市場を形成するための取り組みがさらに求められるでしょう。私たち企業もこの動きに賛同し、サポートしていく必要があります。
まとめ
調査結果を通じて、チケット不正転売に対する意識や法的認知度、そして転売行為を防ぐためのシステムへの期待が浮き彫りになりました。今後、安心してチケットを楽しむための環境作りがますます重要になると考えられます。私たちチケットプラスも、公式リセールサービスの促進を通じて、この問題に取り組んでいく所存です。