空き家活用「AKIDAS」
2020-04-27 11:20:09
空き家を地域医療に活用するための新たな手法「AKIDAS」とは
空き家を地域医療に活用するための新たな手法「AKIDAS」とは
新型コロナウイルスの影響が続く中、全国の地方自治体は厳しい状況に直面しています。感染症の拡大に伴う緊急事態宣言が施行された4月7日以来、外出規制が求められ、自治体によって休業要請が出されています。しかし、感染者が増加する中、医療現場の負担はさらに大きくなっており、そのための対策が急務となっています。
このような状況の中、空き家を有効に活用する手段として、空き家活用データシステム「AKIDAS(アキダス)」の無償提供が始まりました。このシステムは、特に医療施設が不足している場所において、空き家を臨時医療施設として活用するための情報を提供するものです。
AKIDASの特長
「AKIDAS」は、空き家に関するデータベースを構築しており、現在、全国各地の空き家情報を集積しています。具体的には、1都3県に加え、愛知県、大阪府、兵庫県を中心とした都市部の空き家物件が掲載されています。ユーザーは、空き家の詳細情報を写真付きで確認でき、所有者情報も確認可能です。これにより、自治体は場所の確保にかかる負担を軽減でき、医療崩壊を防ぐ貴重なリソースとなるのです。
また、AKIDASの利用は簡単で、地方自治体限定で無償で登録申し込みが可能です。事業者は、AKIDASを通じて空き家の情報を収集し、所有者との直接連絡ができる仕組みになっています。
このシステムは、2017年から始まった空き家の自主調査をもとに構築されており、これまでに137,504戸を超える空き家見込み物件を収集してきました。2018年にサービスとして本格的に提供を開始して以来、全国の事業者に利用されています。
空き家活用に向けた経験豊富な専門家の存在
「AKIDAS」を運営するのは、空き家活用株式会社です。代表の和田貴充氏は、不動産業界での経験を生かし、日本国内の空き家問題に取り組んでいます。彼は2014年にこの会社を設立し、空き家の市場活用を目的としたデータベースの構築を進めてきました。
和田氏のリーダーシップの下、空き家活用株式会社は多くの賞を受賞しており、その活動は高く評価されています。これにより、それぞれの地域での空き家活用の重要性が広まっています。
地域医療と空き家の関係
地域医療の強化や医療環境の整備は、今後ますます重要になってきます。空き家を活用し、医療施設を迅速に設置することは、この流れの一環です。また、地域社会にとっても、空き家を有効活用することは、地域活性化や新たな雇用の創出につながる可能性があります。
地域医療の充実と同時に、空き家問題の解決に向けた取り組みは、これからの社会に必要な命題であると言えるでしょう。「AKIDAS」の存在は、その在り方を大きく変える可能性を秘めています。
新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活は一変しましたが、並行してこうした新しい試みが進んでいることに光を見出すことができます。今後の展開が注目されます。
会社情報
- 会社名
-
空き家活用株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂 8-5-40ペガサス青山611号室
- 電話番号
-
03-6426-5734