マネーフォワード、AI支援による連結会計業務の効率化を実現

マネーフォワード、AI支援の新機能で連結会計を進化

株式会社マネーフォワードは、同社の提供する『マネーフォワードクラウド連結会計』に新たにAIサポート機能を追加しました。この最新機能は、グループ企業間での取引を照合し、相殺消去を行うプロセスを効率化します。

AIを活用した「内部取引の照合・相殺消去」機能

新機能の「内部取引の照合・相殺消去」は、複雑な会計作業を自動化することを目的としています。具体的には、グループ会社間の取引データを自動で抽出・整理し、さらにそれに基づいた消去仕訳の作成を行います。このプロセスは、OpenAI社の技術を取り入れたサジェスト機能を採用しており、ユーザーは煩雑な名寄せ作業をAIによって迅速かつ効率的に行うことが可能です。これにより、連結決算における業務の負担軽減が期待されています。

また、この機能は『マネーフォワードクラウド連結会計』を利用する「連結担当者」及び「グループ会社担当者」のユーザー全てに標準機能として提供されます。これによって、作業の精度を高めるだけでなく、コスト削減にも寄与することでしょう。

従来の課題を克服

従来、グループ会社間取引の確認には、多くの手間がかかりました。親会社の担当者は、各グループ会社から送信されるExcelファイルを基に手作業で取引データを照合していました。しかし、このプロセスは時間を要し、ミスも発生しやすいものでした。そこで、マネーフォワードはこの作業をできるだけ自動化し、効率的に行える機能を開発しました。

特に注目すべきは、グループ会社の各担当者が直接、取引の詳細を確認できる点です。これにより、情報の透明性が向上し、コミュニケーションの効率化が図られます。グループ全体での業務の分散化が進み、全体的な効率化が期待されます。

今後の展開

マネーフォワードは、今後も最新のテクノロジーを取り入れて、AIによる新機能の開発を進める方針です。これにより、経営管理の課題解決に向けた取り組みを強化し、顧客のニーズに応えていく考えです。現在の経済環境では、迅速かつ的確な意思決定が求められており、そのための基盤としてこの連結会計システムがさらに進化することが期待されます。

会社情報

株式会社マネーフォワードは、東京都港区に本社を構え、2012年5月に設立されました。主なサービスには、お金の見える化を支援する『マネーフォワード ME』やバックオフィス業務を効率化する『マネーフォワードクラウド』があります。これらのサービスを通じて、企業の経営管理を支えています。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。