ナオライ株式会社の挑戦
広島県呉市に本社を構えるナオライ株式会社は、地方創生を掲げながら新たな日本酒文化を創造している。彼らの主力商品である『浄酎-JOCHU-』は、特許技術「低温浄溜®」を用いて、酒蔵で醸造された日本酒からアルコールを抽出し、その香りと風味を凝縮するという斬新なアプローチによって製造されている。
淡路島の可能性と自然に感謝
ナオライは、2015年に三角島に拠点を開設し、無農薬のレモン栽培を開始した。果実を使用したスパークリングレモン酒『MIKADO LEMON』の誕生がきっかけで、日本酒を基にした新たな和酒の開発に着手。2020年には『浄酎-JOCHU-』が生まれ、深い熟成を促すことに成功した。加えて、将来的には海外への輸出も視野に入れ、新たな飲酒文化を日本から広めることを目指している。
地方創生に向けた具体的な取り組み
ナオライは、地方創生への貢献にも積極的である。2024年には能登半島に新会社『のとBeyond復興ファンド』を設立し、さらに『能登浄溜所』も開設予定。過去の成功体験を踏まえて、地域の酒蔵とともに新たな価値を創造し、知的財産権を駆使した支援活動も行っている。
日本酒文化の未来を見据えて
ナオライの企業道には「時をためて、人と社会を醸す」というビジョンが掲げられている。地域の価値を再発見し、持続可能な形で日本酒文化を未来へと引き継ぐことを目指している。これらの活動は、多くの人々との共有を通じて、新しい文化の形成にも繋がる。
設立10周年イベントの開催
特に記念すべき2025年4月6日には、ナオライの設立10周年を祝うイベント「感謝の直会(なおらい)」が開催される。三角島の本社にて、関係者や地域の人々と一緒に祝いの席を設け、特別な演奏会やミカドレモンの収穫祭も行われる予定だ。このイベントは、酒が持つ人と人をつなぐ力を再認識し、その重要性を改めて考える場となる。
三宅紘一郎のビジョン
代表取締役の三宅紘一郎は、幼少期からの日本酒への情熱を胸に、日本酒の文化を広めるべく奮闘してきた。彼の経験は、ナオライの未来を構築する上で大きな影響を与えており、特に地域の酒蔵との連携を深めることで、さらなる成長が期待されている。
これからの展望
ナオライは今後、アジアを中心とした海外市場への進出を視野に入れながら、冒険心を胸に様々なプロジェクトを進めていく方針である。また、地域からの支持を得るため、コミュニティとの連携強化を図り、新たな日本酒文化を創造し続けることで、さらなる発展を遂げることを目指している。酒の本質である文化交流や人とのつながりを大切にしながら、次世代に価値ある日本酒文化を残そうとするナオライの姿勢は、多くの人々からの支持を集めることになるだろう。
これからのナオライの取り組みに注目が集まるなか、彼らが描く未来に期待が高まる。