株式会社ヘッジホッグ・メドテックは、国立大学法人東京医科歯科大学と共同で、片頭痛患者の受診状況、検査、治療等の実施状況と病態との関連性を分析する共同研究を開始しました。
この共同研究は、東京医科歯科大学が実施する「医療ビッグデータによるトータル・ヘルスケア イノベーション創出の基盤構築プロジェクト」の第一弾となります。
片頭痛は、片側または両側のこめかみから目のあたりにかけて、心臓のリズムに合わせて脈打つように起こる頭痛です。日本では、月1回以上頭痛を感じる人が約7,660万人存在し、そのうち約1,050万人が片頭痛に苦しんでいるとされています。
ヘッジホッグ・メドテックでは、頭痛診療の提供体制向上を目指し、頭痛AI診断ツールや片頭痛治療用アプリの開発を行っています。しかし、日本では頭痛専門医が少ないため、様々な規模の医療機関、異なる診療科で頭痛診療が行われているにもかかわらず、具体的な診療内容に関する情報が不足しています。
そこで本共同研究では、東京医科歯科大学病院を受診した患者さんのデータを用いて、片頭痛患者の受診時の状態、検査、治療等の実施状況を明らかにし、それらの変遷と病態との関連性を分析・探索することを目的としています。
本共同研究は、東京医科歯科大学の「医療ビッグデータによるトータル・ヘルスケア イノベーション創出の基盤構築プロジェクト」に基づいて実施されます。このプロジェクトは、研究内容や研究者が特定されていない医歯学研究に対して診療情報を活用させていただくことへの同意である「広範同意」の取得を行っています。2024年4月から、医系診療部門および歯系診療部門合わせて、30,000件を超える同意により集積したデータを活用します。
ヘッジホッグ・メドテックは、本プロジェクトに基づく第一弾の共同研究として、東京医科歯科大学と共同研究契約を締結しました。本共同研究を通じて、最適な片頭痛の診断及び治療方法を探索していきます。
株式会社ヘッジホッグ・メドテックは、「日常生活と医療をつなぐ」をビジョンとし、2021年に創業した医療系スタートアップです。医療機器として承認を目指すアプリの開発を行っており、片頭痛治療用アプリ、PMS(月経前症候群)治療用アプリ、頭痛AI診断を通じて、働く世代が悩む疾患に対する新しい治療法の提案、診断精度向上への貢献を目指しています。