地震と台風が作り出した新しいクラフトビール
2024年9月19日、サンクトガーレンが新しいビール「和梨のヴァイツェン」を数量限定で販売します。このビールは、神奈川県で発生した地震や台風によって傷がついてしまった梨を活用して作られています。
地震と台風の影響
2023年8月9日に神奈川県央を震源とする地震が発生し、厚木市の農家では収穫直前の梨が多数落果してしまう事態が報告されました。そのため、良質な果実が多く落ちてしまったことに農家の関係者は悲しげに様子を語りました。また、台風7号の影響で暴風が吹き荒れ、梨の果実に擦れ傷を引き起こす事態も発生しました。これらの自然災害により、商品の価値を失った果実が多く残されることになりました。
さらに、2023年の暖冬の影響でカメムシが越冬してしまい、梨に穴を開けて果汁を吸う被害も多く報告されています。これらの通常であれば販売できない梨をビールの原材料として活用することで、サンクトガーレンは新たな挑戦を果たしました。
和梨のヴァイツェンの作り方
「和梨のヴァイツェン」は、小麦麦芽を主な原料とするフルーティーなヴァイツェンスタイルのビールであり、傷がついてしまった梨を3つの形状に加工してビールに投入しています。傷部分を取り除いた梨は細切れにされ、ペーストとジュースに加工されてから添加されます。このように加工された梨は、ビールに瑞々しいフルーティーな味わいを与えます。
さらに、ヴァイツェンで使用される酵母は梨や桃の甘い香りを持っており、本物の梨を加えることでその香りを一層引き立たせる結果となります。
サンクトガーレンと訳あり果物の活用
サンクトガーレンでは、「湘南ゴールド」や「アップルシナモンエール」など、その他の傷がついた果物を使ったフルーツビールも製造しています。これらのビールは、香料などには頼らず、果物本来の香りや味わいを最大限に引き出すため、果物をたっぷりと使用しています。傷あり果物を利用することで、原材料のコストを抑えることができ、また農家側にとっては通常であれば売れない果物を販売する機会を提供することに繋がります。このように、訳あり果物の活用は食品ロス削減にも寄与しており、SDGs達成にも貢献しています。
商品概要
- - 品名: 和梨のヴァイツェン (発泡酒)
- - 発売日: 2024年9月19日 (木) から数量限定で販売
- - 瓶容量: 330ml
- - 価格: 希望小売価格539円 (税込)
- - アルコール度数: 5.5%
- - 販売場所: 直営オンラインショップ、直営タップルーム、各種百貨店など
この機会に、サンクトガーレンによるフルーツビールの魅力をぜひお楽しみください。