料理長が選ぶ宮城の宝、「蔵王牛」とその魅力を探る旅

一の坊の「ソト活」でもみる蔵王牛の魅力

宮城県にある温泉リゾート「一の坊」は、毎年地元の特産品や文化を体験する活動「Meet-Up TOHOKU ソト活」を実施しています。このプログラムでは、料理長たちが直接生産現場を訪問し、地域の素材を目利きして新たな料理に挑戦します。2024年7月22日には第9回目となる「ソト活」が開催され、料理長たちはブランド牛「蔵王牛」を育てる蔵王高原牧場を訪れました。

安全で高品質な食材への探求

「Meet-Up TOHOKU ソト活」は、宮城県の豊かな自然が育んだ食材を紹介するイベントです。この活動では、生産者との直接の交流を通じて、食材の生産環境や思いに触れ、その魅力をお客様に伝えることを目的としています。料理人が自ら生産地を訪れ、目利きした食材を使用し、お客様と生産者をつなぐ料理を提供します。

蔵王牛の特性とこだわり

高橋畜産グループが育てる「蔵王牛」は、希少なドメーヌブランド牛として知られています。通常の地域ブランド牛とは異なり、ファームから直接出荷されるため、品質の均一性が高く、素材の個性が引き立っています。交雑種として、黒毛和牛の旨味とホルスタインの赤身肉の特性を併せ持ち、食べごたえがありながらも飽きが来ないと評判です。

豊かな自然環境で育つ牛たち

宮城県蔵王山麓に位置する蔵王高原牧場は、澄んだ空気や清らかな水に囲まれ、牛たちがストレスなく育つ環境が整っています。牧場では、広々とした牛舎を設け、それぞれの牛が快適に過ごせるよう心がけています。牛たちは特にデリケートな性質を持っているため、日々の健康管理や生活環境に細やかな配慮がなされています。

ヘルシーで香り高い飼料

また、蔵王牛の育成においては、独自の配合飼料が鍵を握っています。地元の生産者から調達した餌や、ウイスキー蒸留後の廃液を活用した発酵飼料など、徹底した栄養管理が施されています。抗生物質やホルモン剤を使わない育成方法により、自然な美味しさを引き出しています。

蔵王牛の魅力を堪能できる場所

蔵王牛は、みやぎ蔵王・遠刈田温泉の「ZAO FOOD DINING けやき」で味わうことが可能です。このレストランでは、契約農家から直送の新鮮な地元産の野菜を使用し、その日の食材を最大限に生かした料理をお客様に提供しています。お客様一人一人の好みに応じたオーダービュッフェスタイルで、手間暇かけて丁寧に作られた料理を楽しむことができます。

地産地消を推進する意味

一の坊の取り組みは、地産地消によるフードマイレージ削減にもつながっています。地元食材の利用は、新鮮な料理を提供するだけでなく、輸送にかかる環境負荷の軽減にも寄与します。「ソト活」の活動は、新鮮で安全な食材を提供しながら、地域の生産者とのつながりを深め、お客様に笑顔と美味しさを届けることを目指しています。

まとめ

「Meet-Up TOHOKU ソト活」を通じて、蔵王牛の魅力やその育成環境の素晴らしさを改めて認識しました。高品質な食材を通じて地域とのつながりを感じ、食文化を続けていくことが大切だと実感しています。これからも皆様に味わっていただきたい、この貴重な体験と美味しさをぜひ一度味わいにいらしてください。