タキヒヨー一宮オープンファクトリーの魅力
2023年10月24日から26日までの間、愛知県一宮市で開催される「ひつじサミット尾州」では、タキヒヨー一宮工場のオープンファクトリーが行われます。今回で5回目となるこのイベントでは、特に世界的に珍しい「英式紡績機」の公開が行われるとのことです。この機械を使った紡績の実演は、まさに貴重な体験となるでしょう。中でも「ブラッドフォードシステム」と呼ばれるこの機械は、産業革命時代の手法を再現しており、その歴史的な技術を今に伝えています。
開催情報
「ひつじサミット尾州」は、ウールの持続可能性を広く伝えることを目的としたイベントです。工場見学やものづくり体験など多彩なプログラムが用意されており、参加者は地元の繊維業を身近に感じられることでしょう。特に小学生以上を対象とした「ワタが糸になる様子を見学する」プログラムは予約制で、参加人数が限られているため、早めの申し込みが推奨されます。
また、オープンファクトリー期間中には、タキヒヨーのオリジナル商品が特別価格で販売される「ファクトリーショップ」もオープン。希少な英式梳毛紡績で作られた商品は、一般では手に入らないものばかりです。
地域との共生
タキヒヨーは、1751年に創業された歴史ある繊維商社であり、地元一宮を拠点に持続可能なものづくりを進めています。今年の「ひつじサミット尾州」は、工場見学だけではなく、地元企業との連携による地域創生を目指しています。
ウール素材の持続可能性を広くアピールしながら、地域に根付く企業としての姿勢を尊重し、他の企業と協力しながら今後も活動を続けていく意向です。
一宮工場の魅力
タキヒヨーの一宮工場は2014年に新設され、その特徴である英式紡績機は約70年前に製造されたものです。長年の歳月を経たこの機械からのみ得られる独特な風合いの糸は、多くのブランドから高い評価を受けています。日本国内で現存するものが少ないため、工場見学は貴重な経験となること請け合いです。
「ひつじサミット尾州」を通して、使い手と作り手が共に繋がるイメージを創出し、地域活性化の一環としています。過去には延べ6万人以上のゲストが訪れたこともあり、今年も多くの参加者が期待されています。
この地域に根ざした繊維文化の継承と発展を心から願っています。
参加方法
公式ウェブサイトにてオープンファクトリーおよびファクトリーショップの詳細が確認できます。予約制のプログラムもあるため、参加を希望される方はお早めに申し込みをお願い致します。興味のある方はぜひ、素晴らしい体験をお楽しみください!