飲み比べりんごジュースが世界へ!
長野県飯島町は、人口1万人未満の小さな町ながら、地元の農業振興に取り組んでいます。その一環として、飯島町の特産であるりんごを使用した「飲み比べりんごジュース」が、遂に海外ECサイト「セカイマルシェ」から発売されることになりました。この取り組みは、町内外のさまざまなビジネスや人材の交流を促進するためのテレワーク環境整備の一環として進められています。
背景にある高齢化と離農問題
飯島町では、過去20年で農家が41%も減少したことから、平均年齢が80歳近い高齢化が進行しています。この問題は、町の農業だけでなく、地域全体の活力にも深刻な影響を与えています。また、果樹園の不作が続く中、離農者が増加している状況も見逃せません。このような状況下で果樹農家の馬目葉二さんは、助けの手を差し伸べるべく、規格外のりんごを買い取り、それを原料としたジュース製造に取り組むことにしました。
飲み比べりんごジュースの魅力
「飲み比べりんごジュース」の最大の特徴は、町内で栽培された8種類のリンゴを使用している点です。これにより、さまざまなりんごの味わいを楽しむことができます。さらに、ジュースは添加物を一切使用せず、果汁100%の無添加商品として提供されます。お子さまにも安心して飲ませることができるこのジュースは、贈答用としても重宝されています。
実際に、馬目さんは製造過程を一手に引き受けており、加工工場の開拓やラベル作成、販路確保、配送まで全て自力で行っています。この努力が実を結び、販売先として東南アジアのECサイトへの出店が決まりました。彼は「新規就農者が来た際の手本になりたい」という思いを胸に、積極的な挑戦を続けています。
販売概要と今後の展望
「飲み比べりんごジュース」は、日本向けには楽天で3500円、海外向けにはRM 408(送料込み)で販売されています。オンラインでの販売を通じて、飯島町のりんごを世界に広めていくことを目指しています。さらに今後は、りんご以外の特産品、たとえばそばなども展開していく予定です。
地方創生を目指すこのプロジェクトは、農家の支援だけでなく、地域全体の活性化にも寄与することが期待されています。間もなく、飯島町の名前が国境を超えて人々に知れ渡ることでしょう。特産品の価値を再認識し、地域振興を促進するためのこの取り組みが、今後どのように進展していくのか、目が離せません。
会社情報
この飲み比べりんごジュースの企画・販売を手掛けるのは、長野県塩尻市に拠点を置く株式会社HYAKUSHOです。地域活性化事業やメディア事業など、さまざまな分野で活動を展開しており、地方創生に向けた支援を行っています。興味のある方は、以下のリンクから詳細をチェックしてみてください。
この一歩が、果樹園を家族のように思っている多くの人々を励ます光になることを願っています。飯島町の新たな挑戦に期待が高まります!