愛知・犬山で開催される手話を使った買い物体験
2025年9月19日、愛知県犬山市の米農家であるココトモファームが、名古屋松坂屋にて特別企画「サイニングストア体験」を実施します。このイベントは、バウムクーヘン博覧会2025の一環として行われ、銀行の玉木夫妻が来場者に手話を通じた買い物の楽しさを伝える貴重な機会となります。
サイニングストアとは
「サイニングストア」とは、手話やジェスチャーを中心とした接客を行う店舗形式です。これにより、聴者とろう者が自然に交流できる空間が生まれます。来場者は実際に手話を使って注文し、商品を購入する体験ができます。これにより、買い物のプロセスが単なる取引ではなく、人と人とのつながりを感じさせる特別な時間に変わります。
イベント内容と背景
ココトモファームは、「誰ひとり取り残さない居場所を創る」というビジョンを掲げ、農業と福祉を結びつけた活動を行っています。特にエアポートウォーク名古屋店では、聴覚障害があるスタッフと共に働く環境を整えており、手話による接客が実現しています。この経験をもとに、訪れる人々に「サイニングストア体験」を広め、手話を身近に感じてもらうことを目指しています。
手話体験を通じた多様性の尊重
サイニングストアでは、手話以外にも指差しボードや筆談具、字幕表示システムなど多様なコミュニケーションツールが用意されています。これにより、手話ができない方でも安心して利用できる工夫がされています。ココトモファームの取り組みは、障害の有無にかかわらず、すべての人が自らの個性を尊重できる場所を目指すものです。
玉木夫妻の姿勢
ココトモファームエアポートウォーク名古屋店で活躍する玉木夫妻は、日々の接客を通じて、手話の魅力を広めながら、ろう者と聴者が共に働ける職場環境を築いています。彼らの温かいおもてなしは、多くの来店者から支持を受け、企業が掲げる「誰ひとり取り残さない居場所づくり」の象徴的な存在となっています。
開催情報
- - 日時: 2025年9月19日(金)10:00~19:00(予定)
- - 会場: 名古屋松坂屋 本館7階 大催事場(バウムクーヘン博覧会の会場内)
- - 参加費: 無料(商品購入は別途)
バウムクーヘン博覧会2025は、全国47都道府県のバウムクーヘンとその愛好者が一堂に会する日本最大の祭典。手話とバウムクーヘンを通じて、人々がつながる機会になることを願っています。
ココトモファームについて
ココトモファームは、犬山市認定農業者として米の生産に力を入れています。農業と福祉、そして商業の6次産業化に挑戦することで、すべての人が共に働くことができる環境を整えています。現在、国内には小売店やカフェが20店舗、製造拠点は5か所あり、さらなる居場所作りを目指しています。
ココトモファームの活動に関する詳細や、「サイニングストア体験」の申し込みは、公式ウェブサイトでご確認ください。