ADKが新たにIBMの生成AIツールを国内初導入
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ(ADK MS)が、日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)のマーケティング向け生成AIツール「IBM Consulting Marketing Workbench」を国内で初めて導入しました。この取り組みは、ますます多様化する顧客ニーズに対応し効率的なマーケティング施策を進めるための新たなステップとして位置づけられています。
なぜマーケティングに生成AIが必要か
近年、消費者を取り巻く情報量は爆発的に増加し、それに伴い個々の嗜好やニーズも複雑化しています。マーケターにとっては、顧客ごとにカスタマイズされた商品やサービスを提供する必要性が高まる中、AI技術が活用された業務モデルの構築が求められています。ADK MSはこの状況を踏まえて、生成AIを導入することで人とテクノロジーの協働を実現し、マーケティングの未来を見据えた戦略を模索しています。
導入の過程とワークショップの意義
ワークベンチの日本ローカライズと導入に向けて、ADK MSと日本IBMは共に業務分析ワークショップを開催しました。このワークショップには、ADK MSのマーケティング及びクリエイティブ領域のスペシャリストが約20名参加し、次世代のマーケティングの在り方について議論し、新たな課題の発見やターゲット戦略の策定が行われました。
ワークショップの成果
1.
次世代のマーケティング業務の定義
AIエージェントの活用法が詳細に定義され、マーケティング業務の初期段階からクリエイティブ制作、そしてPDCAプロセスまでを視野に入れた適用方法が明確化されました。
2.
課題発掘とターゲット戦略の策定
業務の初期段階における課題を特定し、それに基づいたターゲット戦略を立てる重要性が再確認されました。これにより、より効果的なマーケティング施策のためのAI活用ユースケースを具体的に見つけ出すことができました。
3.
コンセプト立案時の生成AI活用領域の特定
コンセプト立案における生成AIの役割を明確にし、どのようにクリエイティブ制作を支えるのかを特定することで、マーケティングの革新を目指します。
ADKのAI組織と今後の取り組み
ADKグループ内のAI専門組織「AI CoE(Center of Excellence)」が今回のWorkbench導入プロジェクトを推進しています。この組織では、さまざまなAI戦略や次世代のコンセプトの立案に取り組んでいます。独自のデータと連携したAI活用基盤の構築や、柔軟性・拡張性のあるAI共通基盤の設計も行われており、最終的にはビジネスのトランスフォーメーションを促進することを目指しています。
生成AIによる新たなビジネス価値の創造へ
ADK MSは独自仕様のWorkbenchを用いた実証運用「業務効率化によるコンセプト・アイデア創出時間の最大化プロジェクト」を開始。このプロジェクトは、戦略設計から施策検討までのプロセスを効率化し、独自性を強化することを目的としています。生成AIやAIエージェントの活用により、大規模情報の収集・データ分析、アイデア創出などで、マーケティングとクリエイティブ領域の専門家との協業が期待されています。
今後もADK MSはAIテクノロジーを駆使して、クライアント企業のビジネスに貢献する「ファングロースパートナー」として、価値の共創にチャレンジし続けます。