対馬で開催される第22回全国地紅茶サミットは茶の交流の新たな一歩

第22回全国地紅茶サミットin対馬

日本の茶文化をくまなく楽しむイベント「全国地紅茶サミットin対馬」が、令和5年11月2日（土）と3日（日）の2日間、長崎県対馬市で開催されます。第22回を迎える本サミットでは、全国各地の地紅茶生産者が一堂に集まり、生産者が淹れた香り豊かな和紅茶を試飲し、茶葉の購入ができる貴重な機会です。さらに、地紅茶ファン同士の交流も促進されます。

韓国・宝城郡との連携

本サミットでは、特に韓国・宝城郡との共同出展が話題を呼んでいます。「地紅茶通信使」をテーマに掲げ、約1年の準備を経て実現しました。宝城郡は韓国における茶の生産地として知られ、朝鮮通信使との歴史的な繋がりも持っています。特に金石城跡などの歴史的な場所が存在しており、当時の交流を感じることができます。

生産者からの直接の体験

サミットでは、宝城郡から参加する寶香茶園の生産者たちが、無農薬栽培の茶葉を使った様々な茶を直接淹れて提供します。紅茶だけでなく、緑茶や発酵茶、さらには銭茶といった独自の茶葉についても詳しく学びながら、心ゆくまでテイスティングを楽しめます。この機会にしか味わえない茶葉の香りや風味を存分に堪能することができるでしょう。

歴史的背景と未来への展望

対馬は江戸時代から朝鮮との交流の場として重要な役割を果たしてきました。対馬と韓国の関係は長い歴史があり、国境を接する国同士が戦争をしない平和の象徴として語り継がれています。最近では、比田勝－釜山航路や厳原－釜山航路の再開により、観光や学術的な交流が日常的に行われるようになってきました。これにより、対馬と宝城郡との関係がさらに深まることが期待されています。