ライフデザイン・カバヤとベトナムの新たな挑戦
岡山県岡山市に本社を構えるライフデザイン・カバヤ株式会社は、2024年4月からベトナム建設省傘下の建設科学技術所(IBST)と連携し、木造建築の製造者規格を策定してきました。このたび、その成果がハノイで正式に発表され、ベトナムにおける木造住宅の普及に向けた重要なステップを踏み出しました。
木造建築規格の重要性
この新しい製造者規格(TCCS)は、ベトナムで初めて木造建築に特化して策定されたもので、ベトナムの気候条件や文化的背景に配慮し、日本の建築技術を取り入れることで、現地での信頼性を高めることを目指しています。特に、湿度や温度が異なる環境に対応するために、工法は伝統的な在来軸組工法を採用しています。
規格は以下の5つに分類され
- - 集成材規格
- - 合板規格
- - 設計規格
- - 施工規格
- - 受入検査規格
これにより、木造建築の品質管理や製造プロセスの透明性を高め、建物の安全性や持続可能性を確保しています。
セミナーイベントでの公式発表
2025年11月15日、ハノイ国立会議センターにて開催されたセミナーでは約80名の建築家や企業関係者が集まりました。ライフデザイン・カバヤの代表取締役社長窪田健太郎氏が基調講演を行い、木造住宅の現状と今後の展望を語りました。また、パネルディスカッションでは、建設省やIBSTの関係者と共に、今後の木造建築に関する課題や可能性について議論が交わされました。
現地企業との協力
ライフデザイン・カバヤは、ベトナムの木造建築プロジェクトにおいて現地メーカートラン社とパートナーシップを築き、製品開発や販売の展開を進めています。地元企業との協力は、建材の調達や施工面でのノウハウの継承に貢献し、地域経済にも良い影響を与えることが期待されています。
日本とベトナムの架け橋
今回の取り組みは、2050年に向けたネット・ゼロ目標の達成やグリーン経済の推進を視野に入れたものであり、環境に配慮した建築文化の普及を通じて、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。
今後もライフデザイン・カバヤは、ベトナムをはじめとする東南アジアでの木造建築ビジネスを拡大し、日本の技術と知見を活かしながら、新たな市場に挑戦し続けるでしょう。
今後の展望
ベトナム国内における木造建築の普及は、住宅市場の広がりに寄与し、地域経済の活性化にも寄与すること間違いありません。本規格がベトナムの未来の建築文化にどのように影響を与えるのか、その今後が非常に楽しみです。