IoWNと未来通信技術
2024-08-30 19:57:14

ドイツにオープンするIoWNグローバル拠点で未来の通信技術を体験

ドイツに開設されるオープンAPNラボ



富士通が2024年11月から翌年の3月末までの間、ドイツのデュッセルドルフにオープンAPNラボを設立します。このラボは、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の中核技術であるオールフォトニクス・ネットワーク(APN)の機能を体験できる、日本国外初の施設です。具体的には、通信事業者やデータセンター事業者、さまざまなベンダーが集まり、APNの機能やマルチベンダー製品との接続を検証することができます。

IOWN構想とオープンAPNの重要性



IoWNは、個と全体の最適化を目的とした社会を形成するための、高速大容量通信を実現する新しいネットワークの設計思想です。この構想の中で、APNは通信の大容量化、低遅延、低消費電力を可能にします。特に、最近のAI技術や5Gの普及により、通信インフラに対する需要が急増しています。そのため、APNの普及は非常に重要な課題となっているのです。

ドイツのデュッセルドルフに設置されるこのラボでは、顧客やパートナー企業と協力して、通信インフラの拡大に伴う消費電力削減策などの問題に取り組むことが期待されています。通信事業者にとって、低消費電力は喫緊の課題であり、APNはその解決策の一端を担うことでしょう。

ラボの特徴と利用方法



デュッセルドルフは多くのテレコム企業が集まる都市で、アクセスも良好なため、さまざまな事業者がラボを訪れて最新の技術を体験できる環境にあります。このラボでは、実際のAPN機器を用いて性能や機能を検証し、他社製品との相互接続性も確認できます。さらに、APNをベースとしたユースケースの紹介やデモンストレーションも行われ、将来のネットワークサービスを予感させる体験ができる予定です。

また、当社は総務省からも「オール光ネットワークの海外展開に向けた実証実験」の請負事業を受託しており、このラボを活用して様々な実証実験を行うことが予定されています。このように、多角的なアプローチでオープンネットワークへの理解が深まり、普及が進むことが期待されます。

今後の展望



オープンAPNラボは2025年3月末までの期間限定で運営され、その後はフィールドでの実証実験が行われる予定です。また、富士通は北米地域にも同様のラボを開設する計画を進めており、グローバルな展開が期待されます。これにより、通信技術のオープン化が進み、サステナブルな社会の構築に貢献できることを目指しています。

環境への配慮



富士通は、持続可能な開発目標(SDGs)への支持を表明しており、環境負荷の低減に寄与する取り組みを行っています。その中で、低消費電力による通信インフラの改革は重要なテーマの一つです。開かれた通信ネットワークによって、今後より多くの課題を解決していけることを期待しています。


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会社情報

会社名
富士通株式会社
住所
神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1
電話番号

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