新たな可動型インフラユニットの登場
山梨県甲府市に本社を置くINNFRA株式会社が、独自開発の水循環システムを搭載した可動型インフラユニット「INNFRA Base」を、道の駅富士川に設置しました。このユニットは、2026年3月6日からオフグリッド型コインランドリーとして営業を開始します。
収益化と防災の両立
INNFRAが提供するこの新たなビジネスモデルは、山梨県の「TRY!YAMANASHI! 社会実装サポート事業」の一環として展開されており、平時にはコインランドリーとして機能し、災害時には防災の拠点として活躍します。この取り組みは、全国でも珍しい取り組みとして注目されています。
災害時の生活用水確保の重要性
近年、日本各地で地震や豪雨による断水被害が増加しています。特に長期の避難生活では、洗濯や入浴に必要な生活用水の不足が深刻な問題とされています。これに対してINNFRA Baseは、上下水道に依存せずに生活排水(トイレ以外)を浄化して再利用する仕組みを備えています。この水循環システムでは、処理した水を最大5,000Lまで供給可能で、約100人規模の避難生活に対応できる量を確保しています。
INNFRA Baseの設計と機能
INNFRA Baseは、特に災害時に強いインフラを目指して設計されており、次のような特徴を持っています。
- - 水循環システム:生物処理、濾過処理、殺菌処理を組み合わせ、水道水と同等の水質に処理が可能です。
- - 遠隔モニタリング:水質や稼働状況をモニタリングできるシステムが実装されており、無人での運営にも対応します。
道の駅富士川での利便性と防災機能
道の駅富士川では、INNFRA Baseがコインランドリートレーラーを併設し、以下の運用が行われます。
- - 通常営業:地域住民や道の駅利用者に向けたコインランドリーサービスを提供。
- - 災害時運用:避難所としての役割を果たすため、地域住民向けに無料開放し、必要に応じてランドリー機能を提供します。
このように、日常的に稼働し、いざという時に備える形のインフラが実現されています。
今後の展開と参加企業
INNFRAは、実店舗で得られるデータを基にさらなる技術改善を進め、全国の自治体への導入を計画しています。また、オフグリッド型インフラに興味のある自治体や企業からの見学や相談も受け付けています。
具体的な参加企業には、INNFRA株式会社がインフラの設計と実装を行い、株式会社フーマイスターエレクトロニクスがオフグリッドコインランドリー事業の運営、さらに株式会社Wash Peaksがランドリートレーラーの開発を担当しています。これらの異なる専門性を持つ企業が連携し、事業性と防災性を両立した運営体制を築いています。
まとめ
INNFRA Baseの導入は、災害時の生活用水不足という社会課題に対処しつつ、新たな収益化モデルを提供する先進的な取り組みです。今後の展開に期待が寄せられています。興味のある方は、ぜひINNFRAの公式ウェブサイトをチェックしてみてください。