ZOZOが温室効果ガス削減目標をSBT認定、持続可能な未来へ

ZOZOが掲げる環境への挑戦

株式会社ZOZOは、オンラインファッションEC「ZOZOTOWN」を運営し、近年、環境問題への取り組みを強化しています。その一環として、同社は温室効果ガスの排出削減に向けた目標を国際的な気候変動イニシアチブ「SBTi（Science Based Targets initiative）」から認定されました。この認定は、同社が掲げる短期および長期の環境目標が、パリ協定の目標に基づいたものであることを証明するものです。

短期目標と長期目標

ZOZOの短期目標は、「カーボンニュートラル2030宣言」として知られ、2030年までに自社の事業活動における温室効果ガスの実質ゼロを達成することを目指しています。具体的には、2020年を基準年とし、以下のような数値目標を設定しています。

- スコープ1・2（直接排出および間接排出）：温室効果ガス排出量を90%削減
- スコープ3（その他の間接排出）：温室効果ガス排出量を42%削減

また、長期目標として「ネットゼロ」を掲げ、2030年から2050年にかけて同様に、温室効果ガスの削減を持続可能な形で推進していきます。これにより、90%の排出削減を達成し、残りの10%はオフセットによって補う方針です。

プロジェクトの背景

2021年4月からのサステナビリティステートメント「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。」に従い、ZOZOはその後も企業としての持続可能性を高めつつ、環境と社会の課題に取り組んできました。

具体的な取り組みとしては、自社ブランドの古着を扱う「ZOZOUSED」のサービスの拡充や、取引先ブランドに対して生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」を提供することが挙げられます。また、配送業者との協力を通じて幹線輸送の効率を向上させ、さらなる温室効果ガスの削減を図るなど、多岐にわたっています。

ZOZOが目指す未来

ZOZOは、これらの活動を通じて「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という企業理念の実現を目指しています。温室効果ガスの削減は、単に自社の利益を超えた重要な課題であり、地球規模での持続可能なファッションの実現に向けた切磋琢磨が求められています。

国際的な基準を満たしながら、ZOZOは今後も持続可能な未来への道を拓くための取り組みを続けていくことでしょう。これにより、ファッション業界全体の環境意識が高まることにも寄与する可能性があります。