半導体の模造品対策
2025-03-11 09:20:20

半導体業界の模造品対策に向けた新たな一歩を踏み出す

半導体業界の模造品対策に向けた新たな一歩を踏み出す



2022年に施行された「経済安全保障推進法」で「特定重要物資」として位置付けられた半導体は、模造品や偽造品の脅威に直面しています。年間の被害額は75億ドル(約1.1兆円)を超えるとも言われ、これを受け、サイカルトラスト株式会社とトナリズム株式会社の共同による「鑑定証明システム」が注目を集めています。

1. 概要



この二社は、Web3とAIエージェント技術を活用した複数の特許を持つ「鑑定証明システム」を開発しました。このシステムは、半導体業界における模造品対策の「Proof of Concept(概念実証)」を成功させ、実用化に向けた可能性を示しました。

トナリズムはこのシステムの有効性を確認し、今後の展開に期待を寄せています。この結果、模造品対策において高い有効性を誇る本システムを基盤とした戦略的パートナーシップが結ばれました。

2. 「PoC」の背景と目的



生成AIの発展とともに半導体の需要は急増し、大手メーカーの供給能力だけでは市場のニーズに応えきれない状況が続いています。それに伴い、二次流通市場が活発化し、模造品の混入が懸念されています。この状況を受けて、サイカルトラストは製品情報の正確な追跡を通じて正規品のみを流通させる仕組みを構築しました。

彼らの「鑑定証明システム」はこのトレーサビリティを強化し、ブロックチェーン技術とAIを組み合わせることで製品情報の改ざんを防ぎつつ、製造過程でのカーボンフットプリント情報も記録します。これにより、環境負荷低減とカーボンニュートラル社会の実現に貢献します。

3. 今後の展望



両社は戦略的パートナーシップ契約を締結し、新たな連携体制を強化しました。これにより、鑑定証明システムをベースとしたトレーサビリティ技術を半導体サプライチェーン全体に適用し、正規品の追跡や品質保証の向上を目指しています。

この取り組みは、国際標準を打ち立て、半導体業界全体の信頼性を高めることに寄与するでしょう。グローバル展開に向けた市場投入も進めており、模造品根絶のための継続的な技術革新とサービス向上に取り組みます。

4. 代表者のコメント



トナリズム株式会社 代表取締役 新川裕也の見解


「今回のPoCの成功は、半導体の模造品問題に対する新たな一歩だと感じています。私たちは半導体が日本にとって重要な産業であると信じています。しかし、それが模造品の影響を受けることで安全性が損なわれる現状に危機感を抱いていました。サイカルトラスト社の理念には共感しており、新たなトレーサビリティモデルの確立は我々のミッションの重要なステップです。」

サイカルトラスト株式会社 代表取締役 須江剛の発言


「この提携で模造品対策の新たな基準が確立されると確信しています。急速に変化する市場の中で、品質保証は不可欠であり、我々はこの挑戦に取り組み続けます。」

5. 会社概要



トナリズム株式会社


所在地:神奈川県川崎市川崎区
代表者:新川裕也
公式HP:@tonarism.co.jp
事業内容:半導体開発、販売、人材紹介

サイカルトラスト株式会社


所在地:東京都港区
代表者:須江剛
公式HP:@cycaltrust.co.jp
事業内容:ブロックチェーンシステム開発、NFTマーケットプレイス運営


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会社情報

会社名
cycaltrust株式会社
住所
東京都港区南青山1-12-3LIFORK MINAMI AOYAMA (S105)
電話番号
03-5843-1460

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